アルストロメリアは、その鮮やかで個性的な花姿が魅力で、切り花としても庭植えとしても人気のある植物です。ガーデニング愛好家の中には、この美しい花を自分で増やしたいと考える方も多いことでしょう。アルストロメリアの繁殖方法には、主に株分けと種まきがありますが、挿し木によって増やすことも可能です。そこで、この記事では、アルストロメリアの挿し木方法について詳しく解説していきます。挿し木で増やす手順はもちろん、挿し木を行う際の注意点や、そもそもアルストロメリアとはどのような植物なのか、その育て方の基本、球根はいつ植えるのが適切なのか、株分けはいつ頃行うのが良いのかといった、アルストロメリアの栽培に関する様々な疑問にもお答えしていきます。アルストロメリアの増やし方について知りたい方、特に挿し木に挑戦してみたいという方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
- アルストロメリアの挿し木の手順(挿し穂の準備から発根後の管理まで)
- 挿し木を行う際の注意点(時期、茎の選び方、湿度管理、発根促進剤の使用など)
- アルストロメリアの地下部が球根ではなく根茎であることと、それが挿し木を可能にする理由
- 挿し木は株分けや種まきに比べて難易度が高く、一般的な増やし方ではないこと
アルストロメリアの挿し木方法
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- アルストロメリアの挿し木|手順と注意点
- アルストロメリアの繁殖方法|主な増やし方
- アルストロメリアの株分け|時期と手順
- アルストロメリアの球根はいつ植える?
- アルストロメリアの植え替え時期と方法
- アルストロメリアの苗の選び方と育て方
アルストロメリアの挿し木|手順と注意点
アルストロメリアは、その華やかな花姿からガーデニング愛好家にも人気の植物です。増やし方としては株分けや種まきが一般的ですが、挿し木で増やすことも、技術的には可能です。ただし、アルストロメリアは一般的に球根植物として知られていますが、地下部は厳密には「球根」ではなく「根茎(こんけい)」と呼ばれるものです。根茎は地下茎の一種で、養分を貯蔵する肥大した茎の部分です。球根と異なり、茎としての性質を強く持っているため、挿し木による発根が比較的容易に行えると考えられます。しかし、挿し木は株分けに比べると成功率が低く、やや難易度が高い方法であることを最初に留意しておきましょう。そのため、確実に増やしたい場合は、株分けをおすすめします。
アルストロメリアの挿し木を行う手順は以下の通りです。
- 挿し穂の準備: 春から初夏にかけて、健康で若い茎を選びます。花が咲いていない茎を選び、長さ10~15cm程度に切り取ります。切り口は斜めにすると、吸水面積が広くなり、発根しやすくなります。下の方の葉は取り除き、水分の蒸発を防ぎます。
- 挿し床の準備: 水はけの良い清潔な用土を用意します。挿し木専用の用土や、赤玉土(小粒)と鹿沼土を混ぜたものなどが適しています。
- 挿し付け: 用土を湿らせてから、挿し穂を挿します。深さは2~3cm程度で、挿し穂同士が触れ合わないように間隔をあけて挿します。
- 管理: 挿し付け後は、直射日光を避け、明るい日陰で管理します。土が乾かないように適度に水を与え、湿度を保つためにビニールなどで覆うと効果的です。ただし、蒸れすぎると腐ってしまうため、適度に換気を行いましょう。
- 発根: 通常、数週間から1ヶ月程度で発根します。新しい葉が出始めたら、徐々に日当たりの良い場所に移動し、通常の管理を行います。
挿し木を行う際の注意点はいくつかあります。
- 時期: 挿し木に適した時期は、植物の生育が旺盛な春から初夏です。
- 茎の選び方: 若く健康な茎を選ぶことが重要です。病気にかかっている茎や、弱っている茎では成功率が下がります。
- 湿度管理: 高湿度を保つことは発根を促す上で重要ですが、過剰な湿気は腐敗の原因となるため、注意が必要です。
- 発根促進剤: 発根促進剤を使用すると、発根率を高めることができます。
挿し木は、茎の一部を切り取って土に挿すことで、そこから根を発根させて新しい個体を作る方法です。アルストロメリアの場合、若い茎を選んで適切な処理を行うことで、挿し木から発根させ、新しい株を育てることが可能です。つまり、アルストロメリアは球根植物というよりも、根茎植物であり、その茎の性質を利用することで挿し木による増殖も可能になっている、ということです。
ただし、挿し木は株分けや種まきに比べると、成功率が低い場合もあります。適切な時期に、健康な茎を選び、適切な管理を行うことが大切です。そのため、確実に増やしたい場合は、株分けや種まきをおすすめします。
アルストロメリアの繁殖方法|主な増やし方
実は我が家で1番元気な植栽は
バラじゃなくてこの
アロ、アル?アルストロメリア。
mixiやってた頃に埼玉のマイミクさんからいただいて。
それからご近所や職場や、新潟や千葉の推し友さんちにも株分けしてお嫁に出してる繁殖力(笑)
四季咲きだから切り花にも最適!#ガーデニング pic.twitter.com/ekaDbsj6rt— えみぽん。 (@emiponlion) May 13, 2022
アルストロメリアの主な増やし方は、株分けと種まきです。それぞれにメリットとデメリットがあります。
株分け
株分けは、アルストロメリアの地下茎を分割して増やす方法です。親株と同じ性質を受け継ぐため、確実に同じ花を咲かせることができます。
- 適期: 株分けの適期は、植え替えと同時に行うのが一般的で、3月から4月、または9月から10月頃です。
- 手順: 株を掘り上げ、根を傷つけないように丁寧に土を落とします。芽がついている部分を確認し、2~3個の芽がつくようにナイフなどで切り分けます。分けた株はすぐに植え付け、水やりをして安定した環境で根付かせることが大切です。
- メリット: 親株と同じ性質を受け継ぐ、比較的簡単に増やせる。
- デメリット: 株が大きくならないと株分けできない。
種まき
種まきは、種子から新しい個体を育てる方法です。新しい品種を生み出す可能性もありますが、親株とは異なる花が咲くこともあります。また、開花までに2~3年かかるため、時間が必要です。
- 適期: 種まきの適期は、9月中旬から11月上旬です。
- 手順: 平鉢やポットに肥料の入っていない種まき用土を入れ、種をまき、5mmほど薄く覆土します。発芽温度(15~20度)を保ちながら、日陰で管理し、土が乾かないようにします。約1ヶ月で発芽します。発芽した苗は日の当たる場所で管理し、ポットいっぱいに根が張ったら鉢や花壇に定植します。
- メリット: 新しい品種を生み出す可能性がある、一度に多くの苗を育てられる。
- デメリット: 開花までに時間がかかる、親株と同じ花が咲くとは限らない。
このように、アルストロメリアの増やし方には、株分け、種まき、そして挿し木(一般的ではない)の3つの方法があります。それぞれの特徴を理解し、自身の状況や目的に合った方法を選ぶと良いでしょう。
アルストロメリアの株分け|時期と手順
アルストロメリアの株分けは、増やし方の中でも比較的簡単で、親株と同じ性質を受け継いだ株を確実に増やせる方法です。花の色や形など、親株の持つ特徴をそのまま次世代に伝えたい場合に適しています。また、株分けは、鉢植えの場合は毎年、地植えの場合は2~3年に1回行うことで、株の生育を良好に保つ効果もあります。根詰まりを防ぎ、風通しを良くすることで、病気や害虫の予防にもつながります。
株分けの適期は、植え替えと同時に行うのが一般的です。具体的には、春の3月から4月、または秋の9月から10月頃が適しています。これらの時期は、アルストロメリアの生育が比較的穏やかで、株への負担が少ないため、株分け後の回復もスムーズです。特に秋に行う場合は、寒さが厳しくなる前に株がしっかりと根付くように、早めの時期に行うのがおすすめです。
株分けの手順は以下の通りです。
- 準備: 株分けを行う数日前から水やりを控えめにし、土を乾燥気味にしておきます。これにより、株を掘り上げやすくなり、根へのダメージを軽減できます。また、作業に使用するナイフやスコップは、事前に消毒しておくと、株分け後の病気感染を防ぐことができます。
- 掘り上げ: 株の周りを丁寧に掘り起こし、根を傷つけないように注意しながら株全体を持ち上げます。鉢植えの場合は、鉢を横に倒して底から株を押し出すようにすると、比較的簡単に取り出すことができます。
- 土を落とす: 根についた土を優しく落とします。ホースなどで軽く洗い流すと、根の状態がよく分かり、株分けしやすくなります。ただし、強く洗いすぎると根を傷めてしまうため、注意が必要です。
- 株分け: 芽がついている部分を確認し、2~3個の芽がつくようにナイフなどで切り分けます。この際、根をできるだけ多く残すように心がけましょう。また、アルストロメリアの根茎には、皮膚に刺激を与える成分が含まれている場合があるため、手袋を着用して作業することをおすすめします。
- 植え付け: 分けた株をそれぞれ新しい鉢や庭に植え付けます。鉢植えの場合は、元の鉢よりも一回り大きい鉢を用意し、水はけの良い用土を使用します。地植えの場合は、株間を20~30cm程度あけて植え付けます。
- 植え付け後の管理: 植え付け後は、たっぷりと水を与え、直射日光を避けた明るい日陰で管理します。根付くまでは、土が乾かないように注意し、その後は通常の管理を行います。
株分けを行う際の注意点は、根を傷つけないように丁寧に作業すること、切り分けた株には必ず芽を残すこと、植え付け後の管理をしっかりと行うことです。これらの点に注意すれば、株分けでアルストロメリアを確実に増やすことができるでしょう。
アルストロメリアの球根はいつ植える?
信じられないかもしれませんがこれはアルストロメリアの球根です
2枚目みたいなお花が咲きます
#アイマス15時間生配信day2 pic.twitter.com/btXtGR4lQo— ゆかりさん (@3yukari_3) July 26, 2020
アルストロメリアは、球根(正確には根茎)から育てることができます。植え付けの適期は、春と秋の2回あります。それぞれの時期に植え付けるメリットと注意点を見ていきましょう。
春植え(3月~4月)
春に植え付ける場合、暖かくなってから植え付けるため、発芽や生育がスムーズに進みやすいというメリットがあります。また、春に植え付けることで、その年の初夏には花を楽しむことができます。
春植えの注意点としては、植え付け時期が遅れると、夏の暑さで株が弱ってしまう可能性があるため、できるだけ4月中旬までに植え付けるようにしましょう。
秋植え(9月頃)
秋に植え付ける場合、冬の寒さで株が傷まないか心配になるかもしれませんが、アルストロメリアは比較的寒さに強い植物です。秋に植え付けることで、冬の間に根をしっかりと張り、春になると力強く成長するというメリットがあります。
秋植えの注意点としては、寒さが厳しくなる前に、根を十分に張らせる必要があるため、9月中に植え付けるのが理想的です。また、寒冷地では、霜よけなどの防寒対策を行うと、冬越しがより安心です。
植え付けの手順は、春植え、秋植えともに共通です。
- 植え付け場所の準備: 日当たりと水はけの良い場所を選びます。酸性土壌を嫌うため、植え付け前に苦土石灰を混ぜて土壌を中性〜弱アルカリ性に調整しておくと良いでしょう。
- 植え付け: 球根(根茎)を深さ5cm程度に植え付けます。鉢植えの場合は、深めの鉢を選び、5号鉢に1株を目安に植え付けます。地植えの場合は、株間を20cm以上あけて植え付けます。
- 覆土: 球根(根茎)の上に5cm程度の土をかぶせます。
- 水やり: 植え付け後、たっぷりと水を与えます。
このように、アルストロメリアの球根(根茎)は、春と秋の2回植え付けの適期があります。それぞれの時期のメリットと注意点を理解し、自身の環境や目的に合った時期に植え付けると良いでしょう。
アルストロメリアの植え替え時期と方法
アルストロメリアの植え替えは、株の生育を維持し、より多くの花を咲かせるために重要な作業です。特に鉢植えの場合は、根詰まりを防ぎ、用土の劣化による栄養不足を解消するために、定期的な植え替えが必要となります。地植えの場合でも、株が大きくなりすぎた場合や、土壌環境が悪い場合には植え替えを検討しましょう。
植え替えの適期は、株分けと同様に、春の3月から4月、または秋の9月から10月頃です。これらの時期は、アルストロメリアの生育が比較的穏やかで、植え替えによる株への負担を最小限に抑えることができます。特に秋に行う場合は、寒さが厳しくなる前に根がしっかりと活着するように、早めの時期に行うのが望ましいです。
植え替えの手順は以下の通りです。
- 準備: 植え替えを行う数日前から水やりを控えめにし、土を乾燥気味にしておきます。これにより、株を鉢から取り出しやすくなり、根へのダメージを軽減できます。また、新しい鉢は、元の鉢よりも一回り大きいものを用意します。用土は、水はけの良いものを使用します。赤玉土(小粒)5、腐葉土3、川砂2の割合で混ぜた用土や、市販の草花用培養土に川砂を少し混ぜたものなどが適しています。
- 鉢から取り出す: 鉢植えの場合、鉢を横に倒し、底から株を押し出すようにすると、比較的簡単に取り出すことができます。根が鉢底に張り付いている場合は、根鉢を軽くほぐしてから取り出します。地植えの場合は、株の周りを丁寧に掘り起こし、根を傷つけないように注意しながら株全体を持ち上げます。
- 根の整理: 根についた古い土を優しく落とします。黒ずんだり腐ったりしている根があれば、清潔なハサミで切り取ります。根が密集している場合は、軽くほぐしておくと、新しい用土に根が馴染みやすくなります。
- 植え付け: 新しい鉢の底に鉢底ネットを敷き、用土を鉢の1/3程度まで入れます。株を鉢の中央に置き、根を広げながら用土を足していきます。用土を足す際は、根と根の間にしっかりと用土が入るように、軽く鉢を叩きながら行います。
- 水やり: 植え付け後、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与えます。その後は、土の表面が乾いたら水を与えるようにします。
植え替え後の管理としては、直射日光を避け、風通しの良い半日陰で管理します。根付くまでは、土が乾きすぎないように注意し、その後は通常の管理を行います。
植え替えを行う際の注意点は、根を傷つけないように丁寧に作業すること、新しい用土は水はけの良いものを使用すること、植え付け後の管理をしっかりと行うことです。これらの点に注意すれば、植え替え後のアルストロメリアも元気に育ち、美しい花を咲かせてくれるでしょう。
アルストロメリアの苗の選び方と育て方
そういえばね、苗も買ってきて植えたんですよアルストロメリア pic.twitter.com/kNndBoVRl4
— 老舗モアイ (@nok0714) March 23, 2019
アルストロメリアを苗から育てる場合は、元気な苗を選ぶことが、その後の生育に大きく影響します。良い苗を選ぶことで、病気や生育不良のリスクを減らし、順調に育てることができます。
苗を選ぶ際のポイントは以下の通りです。
- 葉の色: 葉の色が鮮やかで、濃い緑色をしているものを選びます。黄色くなっていたり、斑点があるものは、病気や栄養不足の可能性があります。
- 茎の太さ: 茎が太く、しっかりとしているものを選びます。ひょろひょろとした茎のものは、生育が弱く、病気にもかかりやすいです。
- 株の張り: 株全体に張りがあり、葉がしっかりと茂っているものを選びます。葉がしおれていたり、株がぐらついているものは、根の状態が良くない可能性があります。
- 病害虫の有無: 葉の裏や茎などに、アブラムシやハダニなどの害虫が付いていないか、病気の兆候がないかを確認します。
苗を選んだら、適切な方法で育てていきましょう。アルストロメリアは、日当たりと水はけの良い場所を好みます。
苗の植え付けは、春の3月から4月、または秋の9月から10月頃が適しています。鉢植えの場合は、5号鉢程度の鉢に1株を目安に植え付けます。地植えの場合は、株間を20~30cm程度あけて植え付けます。
植え付け後の管理は、以下の通りです。
- 水やり: 土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。ただし、過湿を嫌うため、水のやりすぎには注意が必要です。鉢植えの場合は、鉢底から水が流れ出るまで水を与え、その後は鉢皿に水をためないようにします。地植えの場合は、植え付け後しばらくは土の乾き具合を見て水を与えますが、その後は降雨に任せても大丈夫です。
- 肥料: 植え付け時に元肥として緩効性肥料を施します。その後、生育期間中は、月に1回程度、液体肥料を施すと、花付きが良くなります。
- 日当たり: 日当たりと風通しの良い場所で育てます。ただし、真夏の直射日光は葉焼けの原因となるため、半日陰で管理するか、遮光ネットなどで日よけをすると良いでしょう。
- 夏越し: 高温多湿を嫌うため、夏は風通しの良い涼しい場所で管理します。鉢植えの場合は、風通しの良い場所に移動させ、地植えの場合は、株元をマルチングして地温の上昇を抑えると良いでしょう。
- 冬越し: 比較的寒さに強い植物ですが、霜が降りる地域では、株元を腐葉土などで覆うなどの防寒対策を行うと安心です。鉢植えの場合は、霜の当たらない軒下などに移動させます。
これらのポイントに注意することで、アルストロメリアの苗を元気に育て、美しい花を楽しむことができるでしょう。
アルストロメリアの育て方と管理のポイント
- アルストロメリアの育て方|基本
- アルストロメリアの花が終わったらどうする?
- 切り花にしたアルストロメリアの活用
- アルストロメリアの冬越し方法
- アルストロメリアの種の取り方と種まき
- アルストロメリアを植えてはいけない理由は何ですか?
アルストロメリアの育て方|基本
アルストロメリアは、その鮮やかでエキゾチックな花姿が魅力の植物です。花束やアレンジメントでもよく見かけますが、ご自宅の庭やベランダでも育てることができます。ここでは、アルストロメリアを育てる上で基本となるポイントを解説していきます。
まず、アルストロメリアは日当たりと水はけの良い環境を好みます。日当たりの良い場所で育てることで、花付きが良くなり、株も丈夫に育ちます。ただし、真夏の直射日光は葉焼けの原因となるため、半日陰で管理するか、遮光ネットなどで日よけをすると良いでしょう。水はけが悪いと根腐れを起こしやすいため、水はけの良い用土を使用し、鉢植えの場合は鉢底に鉢底石を敷くなどの対策を行いましょう。
次に、水やりについてです。アルストロメリアは過湿を嫌うため、土の表面が乾いてから水を与えるようにします。鉢植えの場合は、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与え、その後は鉢皿に水をためないようにします。地植えの場合は、植え付け後しばらくは土の乾き具合を見て水を与えますが、その後は降雨に任せても大丈夫です。ただし、長期間雨が降らない場合は、適宜水やりを行いましょう。
肥料は、植え付け時に元肥として緩効性肥料を施します。その後、生育期間中は、月に1回程度、液体肥料を施すと、花付きが良くなります。ただし、肥料を与えすぎると、葉ばかり茂って花が咲かなくなることがあるため、注意が必要です。
アルストロメリアは比較的寒さに強い植物ですが、霜が降りる地域では、株元を腐葉土などで覆うなどの防寒対策を行うと安心です。鉢植えの場合は、霜の当たらない軒下などに移動させます。
これらの基本的な管理を行うことで、アルストロメリアは毎年美しい花を咲かせてくれます。
アルストロメリアの花が終わったらどうする?
鉢で購入してきたアルストロメリアもいまが盛りです。
花が終わったら球根を畑に植え替えて来年も楽しむつもり pic.twitter.com/lQmOD9K0Vx— 塩さば (@Mt7yamame) May 16, 2023
アルストロメリアの花が終わった後のお手入れは、次の開花に向けて株を健康に保つために非常に重要です。適切な手入れを行うことで、株の消耗を防ぎ、翌年も美しい花を咲かせてくれるでしょう。
花が終わった後、まず行うべきことは花がら摘みです。咲き終わった花をそのままにしておくと、種を作ろうとして株の体力を消耗してしまいます。また、病気の原因となることもあります。花がら摘みは、花茎の根元から優しく引っ張ることで簡単に行えます。ハサミなどを使用すると、切り口から病原菌が侵入する可能性があるため、手で摘み取るのがおすすめです。
花がら摘みの後、株が混み合ってきた場合は、間引きを行います。細い茎や枯れた茎を取り除くことで、風通しが良くなり、病気の予防になります。また、株元に日光が当たりやすくなるため、株の生育も良くなります。間引きは、茎の根元から清潔なハサミやナイフで切り取るか、手で折り取るように行います。
その後、株の生育状態に合わせて、必要に応じて追肥を行います。花後、株は体力を消耗しているため、適切な肥料を与えることで、体力の回復を助け、次の生育に備えることができます。ただし、夏場は株が休眠期に入るため、肥料を与える必要はありません。秋になり、涼しくなってから、再び肥料を与え始めると良いでしょう。
また、鉢植えの場合は、根詰まりを防ぐために、2~3年に1回程度、植え替えを行うと良いでしょう。植え替えの適期は、春または秋です。植え替えの際には、古い土を落とし、新しい用土に植え替えることで、株の生育を促進することができます。
これらの手入れを行うことで、アルストロメリアは毎年美しい花を咲かせてくれます。花が終わった後も、適切な手入れを心がけ、長くアルストロメリアを楽しんでください。
切り花にしたアルストロメリアの活用
アルストロメリアは、花持ちが非常に良いことで知られています。そのため、切り花としても長く楽しむことができます。ここでは、切り花にしたアルストロメリアをより長く、美しく楽しむための活用方法について解説します。
まず、切り花にする際のポイントですが、花が完全に開く前の、蕾が膨らみ始めた状態の花を選ぶと、花瓶で開花していく様子を長く楽しむことができます。切り取る際は、清潔なハサミやナイフを使用し、茎を斜めに切ることで、吸水面積を広くし、水揚げを良くします。
切り取った花は、すぐに水につけます。水につける前に、余分な葉を取り除いておくと、水の腐敗を防ぐことができます。水につける際には、切り花専用の活力剤を使用すると、より長く花持ちが良くなります。
花瓶に生ける際には、花瓶の水をこまめに取り替えることが大切です。水を取り替える際には、茎の切り口を再度斜めに切り直すと、より効果的です。また、花瓶の水を清潔に保つために、漂白剤を数滴加える方法もあります。ただし、漂白剤の濃度が高すぎると、花を傷めてしまうため、注意が必要です。
アルストロメリアは、単独で生けても美しいですが、他の花と組み合わせてアレンジメントを楽しむのもおすすめです。バラやカーネーション、カスミソウなどと相性が良く、様々な表情のアレンジメントを作ることができます。
また、ドライフラワーとして楽しむこともできます。花が咲き終わった後、風通しの良い日陰に吊るして乾燥させます。完全に乾燥したら、リースやポプリなどに活用することができます。
このように、アルストロメリアは切り花としても様々な方法で楽しむことができます。適切な手入れを行うことで、より長く、美しく、アルストロメリアの花を楽しんでください。
アルストロメリアの冬越し方法
毎年春にアルストロメリアの苗を買って植えても冬越し出来なかったので秋に室内へ入れた。
一月にも咲いたけれど又花が咲き、蕾も沢山ついている。
春になったら畑に植え替えしよう‼️ pic.twitter.com/imd0MDHItH— がんちゃん@にゃんにゃん (@ganchan_nyago) March 28, 2022
アルストロメリアは、南アメリカ原産の植物であり、比較的寒さに強い性質を持っています。しかし、日本の冬の寒さ、特に霜や凍結には注意が必要です。ここでは、アルストロメリアを冬越しさせるための方法について解説します。
アルストロメリアの冬越し方法は、地植えと鉢植えで異なります。
地植えの場合
地植えの場合、株元を腐葉土や藁などで覆うマルチングを行うことで、地温の低下を防ぎ、霜や凍結から株を守ることができます。マルチングは、11月頃から行うと効果的です。また、寒冷地では、さらに防寒対策として、不織布などで株全体を覆う方法もあります。
冬の間、地上部は枯れてしまうことがありますが、地下の根茎は生きています。そのため、水やりは控えめに、土が完全に乾燥しない程度に行います。ただし、凍結の恐れがある場合は、水やりを控え、土が凍らないように注意しましょう。
鉢植えの場合
鉢植えの場合、霜の当たらない軒下や、室内の日当たりの良い場所に移動させます。室内に入れる場合は、暖房の効いていない、比較的涼しい場所に置くのが良いでしょう。暖房の効いた部屋に置くと、株が休眠できなくなり、翌年の花付きが悪くなることがあります。
水やりは、地植えの場合と同様に、控えめに行います。土が完全に乾燥しない程度に、月に数回程度水を与えるようにします。
いずれの場合も、春になり、暖かくなってきたら、マルチングを外し、日当たりの良い場所に移します。水やりも徐々に増やしていき、通常の管理に戻します。
アルストロメリアは、適切な冬越しを行うことで、翌年も美しい花を咲かせてくれます。それぞれの環境に合わせた方法で、冬越しをさせてあげましょう。
アルストロメリアの種の取り方と種まき
アルストロメリアは、株分けの他に種からも増やすことができます。種から育てる場合、開花までに2~3年と時間がかかりますが、親株とは異なる花色や形が現れる可能性があり、新しい品種を生み出す楽しみもあります。ここでは、種の取り方と種まきの方法について解説します。
まず、種の取り方ですが、花が咲き終わった後、花茎に種子が入ったさやができます。このさやが茶色く乾燥してきたら、種を採取するタイミングです。さやを丁寧に切り取り、中から種を取り出します。採取した種は、風通しの良い場所で十分に乾燥させてから保管します。乾燥が不十分だと、カビが生えたり腐敗したりする原因となります。保管する際は、紙袋や封筒などに入れ、冷暗所に保管すると、翌年の種まきまで品質を保つことができます。
次に、種まきの方法です。種まきの適期は、9月中旬から11月上旬です。
- 用土の準備: 種まき用の用土を用意します。市販の種まき用土や、赤玉土(小粒)とバーミキュライトを混ぜたものなどが適しています。肥料分の少ない清潔な用土を使用することで、発芽後の苗が徒長するのを防ぎます。
- 種まき: 平鉢や育苗ポットなどに用土を入れ、十分に湿らせます。種を重ならないように均等にまき、上から5mm程度薄く覆土します。覆土後、軽く水をやります。
- 管理: 種をまいた後は、直射日光を避け、明るい日陰で管理します。発芽までは、土が乾かないように適度に水を与え、湿度を保つようにします。発芽適温は15~20℃です。
- 発芽: 通常、1ヶ月程度で発芽します。発芽後は、日当たりの良い場所に移動し、風通し良く管理します。
- 移植: 本葉が2~3枚になったら、育苗ポットに移植します。その後、ポットいっぱいに根が張ったら、鉢や花壇に定植します。
種から育てる場合、開花までに時間がかかることを理解しておきましょう。気長に育てることで、思いがけない美しい花に出会えるかもしれません。
アルストロメリアを植えてはいけない理由は何ですか?
アルストロメリアって言葉トレンド入りしてたけど
こんなキレイな花が咲くんですよー
でも、繁殖力凄くて他の花育てて花壇とかプランターにもモリモリ生えてくるんで実は結構迷惑な花なんだな(笑) pic.twitter.com/SWXyLsQVlJ— ぶる&さか 介護⇔企業 転職応援 (@burusan_no) July 26, 2020
アルストロメリアは美しい花を咲かせる一方で、「植えてはいけない」と言われることがあります。これは、アルストロメリアが持ついくつかの性質によるものです。ここでは、アルストロメリアを植える際に考慮すべき点について解説します。
まず、アルストロメリアは繁殖力が非常に強い植物です。地下茎を伸ばしてどんどん増えていくため、放置すると庭の一部分を占拠してしまうことがあります。そのため、他の植物の生育を妨げたり、庭の景観を損ねたりする可能性があります。特に、狭い庭や他の植物との混植を考えている場合は、注意が必要です。
次に、アルストロメリアの球根(正確には根茎)には、ツリパリンやツリポシドと呼ばれる有毒成分が含まれています。この成分は、皮膚に触れるとアレルギー性の皮膚炎を引き起こすことがあります。また、誤って口にしてしまうと、中毒症状を起こす可能性があります。特に、小さなお子様やペットがいる家庭では、植える場所や管理に十分な注意が必要です。作業をする際は、手袋を着用し、作業後は手をよく洗うようにしましょう。
さらに、アルストロメリアは高温多湿を苦手とします。日本の夏の高温多湿な気候は、アルストロメリアにとって生育に適した環境とは言えません。水はけの悪い場所に植えると、根腐れを起こしやすく、枯れてしまうことがあります。そのため、植える場所を選ぶ際には、日当たりと水はけの良い場所を選ぶことが重要です。
これらの理由から、「アルストロメリアを植えてはいけない」と言われることがあります。しかし、これらの性質を理解し、適切な対策を講じることで、アルストロメリアを安全に楽しむことができます。例えば、根止めをすることで、地下茎の広がりを抑えることができます。また、小さなお子様やペットが触れない場所に植える、作業時は手袋を着用するなどの対策を行うことで、有毒成分による被害を防ぐことができます。
アルストロメリアを植えるかどうかは、これらの点を考慮した上で、ご自身の環境や状況に合わせて判断すると良いでしょう。
総括:アルストロメリアの挿し木方法|増やし方・育て方を徹底解説ガイド
この記事をまとめると、
- アルストロメリアは株分け・種まきが一般的だが、挿し木も技術的には可能である
- アルストロメリアの地下部は球根ではなく根茎であるため、挿し木による発根が比較的容易であると考えられる
- 挿し木は株分けに比べると成功率が低く、難易度が高い
- 挿し木を行う場合、春から初夏にかけて健康で若い茎を選ぶ
- 茎の長さは10~15cm程度に切り、切り口は斜めにする
- 下の方の葉は取り除き、水分の蒸発を防ぐ
- 水はけの良い清潔な用土(挿し木専用土、赤玉土小粒と鹿沼土の混合など)を用意する
- 用土を湿らせてから挿し穂を2~3cm程度挿し、間隔をあける
- 挿し付け後は直射日光を避け、明るい日陰で管理する
- 土が乾かないように適度に水を与え、湿度を保つためにビニールなどで覆うと効果的
- ただし、蒸れすぎると腐敗するため、適度に換気を行う
- 通常、数週間から1ヶ月程度で発根し、新しい葉が出始めたら徐々に日当たりの良い場所に移動する
- 発根促進剤を使用すると発根率を高めることができる
- 確実に増やしたい場合は株分けや種まきが推奨される
- アルストロメリアは根茎植物であり、茎の性質を利用することで挿し木による増殖も可能になっている