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甘くて栄養価の高いキウイフルーツを自宅の庭で収穫できたら素敵ですよね。キウイの育て方や挿し木について調べていると、雄雌の区別や発根の難しさなど、少し専門的な知識が必要なことに気づくかもしれません。
キウイは種から育てると親と同じ特性にならないことが多いため、美味しい品種を確実に増やすには挿し木が最適です。しかし、ただ枝を土に挿すだけでは失敗してしまうこともあります。
この記事では、植物の生理に基づいた科学的なアプローチで、初心者の方でも成功率を高められる具体的な手順を解説します。
- 挿し木に適した時期と枝の選び方
- ペットボトルを使った密閉挿しの手順
- 発根までの水管理と失敗する原因
- 鉢上げ後の栽培カレンダーと肥料管理
キウイの育て方と挿し木の時期や方法

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- 挿し木の時期はいつ?休眠枝と緑枝
- ペットボトルを使った密閉挿しの手順
- 太い枝が良い?挿し穂の選び方
- 水挿しはNG?適切な水揚げと管理
- 成功率を高める清潔な土の選び方
挿し木の時期はいつ?休眠枝と緑枝
キウイフルーツの挿し木には、大きく分けて2つの適期があります。植物の生理状態に合わせた時期を選ぶことが、成功への第一歩です。それぞれの特徴を理解し、ご自身のスケジュールに合わせて選択してください。
| 項目 | 休眠枝挿し | 緑枝挿し |
|---|---|---|
| 穂木の採取 | 1月〜2月(完全休眠期) | 6月下旬〜7月上旬 |
| 挿し付け時期 | 3月下旬〜4月上旬 | 採取直後 |
| 使用する枝 | 前年に伸びた充実した1年枝 | その年に伸びた新しい枝 |
| 成功の鍵 | 冷蔵保存と温度管理 | 密閉による高湿度維持 |
「休眠枝挿し」は、冬の間に枝を採取し、春になってから挿す方法です。この時期の枝は春の成長に向けて養分をたっぷりと蓄えているため、比較的管理がしやすく、初心者の方におすすめの手法と言えます。採取した枝は乾燥しないよう湿らせた新聞紙などで包み、3月下旬頃まで冷蔵庫で保管して休眠を維持させることがポイントです。
一方、「緑枝挿し」は初夏に行う方法です。成長中の勢いのある枝を使うため、発根までのスピードが速いというメリットがあります。ただ、葉がついている分、水分が蒸発しやすいため、徹底した湿度管理が求められます。
ペットボトルを使った密閉挿しの手順
ぶどうとキウイの超手抜き挿し木から新芽が🥰
— UmaMi 🍳 (@AwaseUmami) March 27, 2025
ちゃんと発根してますように! pic.twitter.com/e70ciiw7bt
緑枝挿しを行う場合、最も重要なのは「空中湿度の維持」です。葉から水分が逃げていく「蒸散」を抑えないと、根が出る前に枝が枯れてしまいます。そこで有効なのが、ペットボトルを簡易温室として利用する方法です。
作り方は簡単です。ペットボトルを半分に切り、下部を用土を入れる鉢として、上部を蓋(ドーム)として使用します。この環境であれば、乾燥を防ぎ湿潤な状態を作りやすくなります。
太い枝が良い?挿し穂の選び方

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挿し木に使う枝(挿し穂)の選び方も、成功率を大きく左右します。基本的には、鉛筆程度の太さがあり、節と節の間が詰まった「充実した枝」を選ぶようにしましょう。
徒長してひょろひょろと伸びた枝や、細すぎる枝は体内に蓄えられた養分が少ないため、発根する体力が残っていないことが多く、避けた方が無難です。また、組織が粗い枝も腐りやすいため適していません。
休眠枝挿しの場合は前年に伸びた枝を、緑枝挿しの場合はその年の春に伸びて少し硬化してきた枝の中間部を使用します。
水挿しはNG?適切な水揚げと管理
水差ししてたキウイに新芽が🥝(ฅ´~`ฅ)
— まな@夢のクレヨン王国民 (@rusian252) June 29, 2023
後は根が出れば!
雄キウイわくわく pic.twitter.com/xFHENCO0y8
挿し木を行う際、「水挿し」で根を出してから土に植えたいと考える方もいるかもしれませんが、キウイの場合は最初から土に挿すのが一般的です。ただし、土に挿す前の準備としての「水揚げ」は非常に重要です。
枝を切り取ったら、まずは切り口を水に浸し、十分に吸水させます。これを怠ると、土に挿した直後から脱水症状に陥るリスクがあります。特に休眠枝挿しの場合は、冷蔵庫から取り出した後にしっかりと水を吸わせてから調整を行います。
成功率を高める清潔な土の選び方

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挿し木に使う用土は、必ず「肥料分を含まない清潔な土」を使用してください。鹿沼土(小粒)や赤玉土、バーミキュライトなどが適しています。
「早く大きく育てたい」という親心から肥料入りの培養土を使いたくなるかもしれませんが、これは逆効果です。発根していない枝にとって、肥料成分は浸透圧によるストレスとなり、切り口を傷めたり腐らせたりする原因になります。
まずは清潔な用土で発根させることに集中し、肥料は根がしっかりと出て鉢上げをしてから与えるようにしましょう。
キウイの育て方で挿し木の失敗を防ぐ

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- 失敗の主な原因は乾燥と水のやりすぎ
- 芽が出ても発根していない偽の成長
- 鉢上げ後の肥料と栽培カレンダー
- 実がなるまでの期間と雌雄の管理
- 何年で収穫?定植後の追熟と管理
失敗の主な原因は乾燥と水のやりすぎ
キウイの挿し木が枯れてしまう原因の多くは、水管理のバランスが崩れることにあります。挿し木には「発根前」と「発根後」で求められる環境が異なることを理解しておきましょう。
発根するまでの期間、枝の切り口にできるカルス(癒傷組織)の形成には湿り気が必要です。この時期に土を乾燥させてしまうと、カルスが形成されず失敗に終わります。しかし、いざ発根が始まると、今度は根が呼吸するために酸素が必要になります。
この段階でいつまでも土が水浸しの状態(過湿)だと、せっかく出た根が酸欠を起こして根腐れしてしまいます。発根のサインを見逃さず、徐々に通常の水やり頻度へ移行していく繊細な管理が求められます。
芽が出ても発根していない偽の成長
キウイの挿し木が一本だけ成功しました(*^^*) 他の木だと休眠時の方が成功したケースが多いですが、ブルーベリーやダメ元でみかんもやってみたいです。 pic.twitter.com/jOy3Wp4jOF
— わだとあ@DIY家庭菜園 (@wada10aDIY) August 6, 2024
キウイの挿し木において、最も陥りやすい罠が「偽の成長」です。キウイは発根するよりも先に、枝に残っている養分を使って新しい芽を出して葉を広げてしまう性質があります。
葉が開くと、植物は盛んに蒸散を始めます。しかし、肝心の根がまだ生えていないため、水の供給が追いつかず、結果として枝の水分が枯渇して枯れてしまいます。葉が出てもすぐには安心せず、しばらくは湿度を保った環境で養生させることが、生存率を高める重要なポイントです。
鉢上げ後の肥料と栽培カレンダー

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無事に発根し、新しい葉がしっかりと展開してきたら、いよいよ鉢上げ(植え替え)のタイミングです。ここからは、成長に合わせて肥料を与えていきます。
用土は排水性と保水性のバランスが良いものを好みます。一般的には「赤玉土(小粒)7:腐葉土3」の割合で配合し、元肥として有機質肥料を混ぜ込みます。日本の土壌は酸性傾向にありますが、キウイはpH5.5〜6.0程度の弱酸性を好むため、極端な調整は不要なことが多いです。
| 時期 | 主な作業内容 |
|---|---|
| 1月〜2月 | 剪定(最重要作業)。樹液が動き出す前に行います。 |
| 3月〜4月 | 苗木の植え付け適期。 |
| 6月 | 追肥。果実肥大期のため速効性肥料を与えます。 |
| 9月 | 追肥。夏の消耗回復と果実成熟を促します。 |
| 11月〜12月 | 元肥。来年の成長のために有機肥料を与えます。 |
キウイは樹勢が強く旺盛に育つため、特に冬の剪定と適切な施肥が欠かせません。追肥の回数や時期は品種や樹勢によっても異なりますが、肥料切れを起こさないよう観察しながら管理しましょう。
実がなるまでの期間と雌雄の管理
キウイが実をつけ始め(着果)ました。
— 里の厨@農産物直売所 (@satonokuri14532) May 30, 2025
キウイ🥝の花と
実になるところ😊#里の厨 pic.twitter.com/X0b21mLgZD
挿し木苗から育てた場合、順調にいけば3年〜5年程度で実がなり始めます。ここで重要になるのが「雌雄」の管理です。キウイは雌雄異株(しゆういしゅ)であり、1本の木だけでは実がなりません。
挿し木の最大のメリットは、親木の性別がそのまま受け継がれることです。親木が雌なら挿し木苗も必ず雌になります。したがって、穂木を採取する段階で、どちらの性別の木から採ったかをラベルなどで厳格に管理しておく必要があります。
何年で収穫?定植後の追熟と管理

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大切に育てたキウイがついに結実し、収穫の時を迎えるのは感慨深いものです。しかし、キウイは「木の上では完熟しない」という特殊な果物であることを忘れてはいけません。
収穫の適期は霜が降りる前の10月下旬から11月上旬頃ですが、この時点での果実はまだ硬く、酸味が強いため、本来の甘さを味わうことはできません。美味しく食べるためには、収穫後に「追熟(ついじゅく)」という処理が必要です。
常温(15〜20℃)で10日から2週間ほど置いておくと、デンプンが糖に変わって柔らかくなります。この時、リンゴやバナナと一緒にビニール袋に入れておくと、それらから出るエチレンガスの効果で追熟が早まり、甘く熟したキウイを楽しむことができます。
最後に、これまでの内容を総括としてまとめます。
- キウイの繁殖には実生ではなく、親の形質を受け継ぐ挿し木が最適
- 挿し木には1〜2月の「休眠枝挿し」と6〜7月の「緑枝挿し」がある
- 休眠枝は冷蔵保存で休眠を維持し、3月下旬頃に挿す
- 緑枝挿しは密閉管理で湿度を保つことが成功の絶対条件
- ペットボトルを使った密閉挿しは直射日光を避け、半日陰で管理する
- 挿し穂は鉛筆程度の太さで、節間が詰まった充実した枝を選ぶ
- 用土は肥料分を含まない清潔な赤玉土や鹿沼土を使用する
- 発根前に葉が出る「偽の成長」に騙されず、保湿を継続する
- 発根後は過湿による根腐れに注意し、徐々に水やりを調整する
- 鉢上げ後の用土は弱酸性を好み、赤玉土と腐葉土を配合する
- 追肥は6月や9月など、生育ステージに合わせて適切に行う
- キウイは雌雄異株のため、挿し木採取時に性別をラベル管理する
- 受粉には雌木と雄木を近接させるか、人工受粉を行う
- 収穫は霜が降りる前の10月下旬〜11月上旬に行う
- 収穫直後の果実は硬いため、必ず追熟処理を行ってから食べる