コルジリネの挿し木方法と増やし方|時期や手順、その後の育て方を徹底解説

コルジリネの挿し木方法と増やし方|時期や手順、その後の育て方を徹底解説

コルジリネは、その鮮やかな葉色とスタイリッシュな樹形で、インテリアグリーンとして大変人気のある観葉植物です。お部屋に飾ると、たちまち空間が華やかになりますよね。そんなコルジリネを育てている方の中には、「もっとたくさん増やしてみたい」「お気に入りの株を増やしたい」と思っている方もいるのではないでしょうか。コルジリネの増やし方にはいくつかの方法がありますが、中でも手軽に挑戦できるのが挿し木です。コルジリネの挿し木の仕方は、比較的簡単で、初心者の方でも安心して取り組めます。また、コルジリネは茎だけでも増やすことができ、この方法は茎伏せと呼ばれています。特に、コルジリネ・タミナリスの増やし方を知りたいという方もいるかもしれませんが、基本的な増やし方は他のコルジリネと大きく変わりません。さらに、育てているうちにコルジリネが大きくなりすぎたときはどうすればいいか、とお悩みの方もいるかもしれません。そのような場合には、剪定や切り戻しといった方法もありますが、生育状況によっては植え替えも検討する必要があります。この記事では、コルジリネの挿し木方法を中心に、増やし方や大きくなりすぎた時の対処法、植え替えなど、コルジリネを長く楽しむための情報をご紹介します。

  • コルジリネの増やし方として挿し木と茎伏せという方法があること
  • 挿し木の手順(茎の切り方、挿し方、管理方法など)
  • 茎伏せの手順と挿し木との違い
  • 挿し木や茎伏せを行う際の注意点
目次

コルジリネの挿し木方法と増やし方

  • コルジリネの増やし方は?
  • コルジリネは茎だけでも増やせますか?
  • コルジリネ・タミナリスの増やし方は?
  • コルジリネの挿し木方法
  • 剪定
  • 切り戻し

コルジリネの増やし方は?

コルジリネは、その鮮やかな葉色が魅力的な観葉植物です。ご自宅で育てているコルジリネが増えすぎたり、お気に入りの品種を増やしたりしたいと思ったことはありませんか?コルジリネは、主に「挿し木」と「茎伏せ」という方法で増やすことができます。

挿し木は、植物の一部を切り取って土に挿し、新しい個体として育てる方法です。比較的簡単に行うことができ、初心者の方にもおすすめです。具体的には、生育期である5月から8月頃に、元気な茎を選んで5~10cmほどの長さに切り取ります。葉が多い場合は、蒸散を防ぐために数を減らしたり、束ねたりすると良いでしょう。切り口を清潔なカッターやナイフで斜めにカットし、挿し木用の土や赤玉土などに挿します。その後は、直射日光を避けた明るい日陰で、土が乾かないように管理することで、約1ヶ月ほどで発根します。発根後、さらに1ヶ月ほど育成してから鉢に植え替えることで、新しいコルジリネとして育てることができます。

一方、茎伏せは、葉の付いていない茎の部分を利用して増やす方法です。この方法は、挿し木よりもやや難易度が高いと言われています。具体的には、茎を3cm程度の長さに切り分け、切り口を乾燥させてから、微粒赤玉土や挿し木用の用土に半分くらい埋めるように伏せておきます。その後は、土が乾燥しない程度に水やりを行い、発根を待ちます。発根したら、鉢上げを行い、通常の育成方法で育てます。茎伏せは、1本の茎から複数の苗を作ることができるというメリットがありますが、挿し木に比べて成功率が低い場合もあります。

これらの方法以外に、株分けという方法も考えられますが、コルジリネは株分かれしにくい性質のため、挿し木や茎伏せが一般的な増やし方となります。また、種から増やす方法もありますが、種を入手することが難しく、育成にも時間がかかるため、一般的ではありません。

コルジリネを増やす際には、いくつかの注意点があります。まず、使用する刃物は清潔なものを使用し、切り口から雑菌が入らないように注意しましょう。また、挿し木や茎伏せを行った後は、直射日光に当てず、風通しの良い明るい日陰で管理することが大切です。水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにしますが、過湿にならないように注意が必要です。

コルジリネは茎だけでも増やせますか?

結論から申し上げますと、コルジリネは茎だけでも増やすことが可能です。この方法を「茎伏せ」といいます。前述の通り、茎伏せは、葉の付いていない茎の部分を利用して増やす方法です。挿し木のように葉からの蒸散を抑える必要がないため、葉がなくても発根させることが可能です。

具体的には、剪定などで切り落とした茎を、3cm程度の長さに切り分けます。この際、切り口を清潔な刃物でカットし、断面を乾燥させておくことが大切です。その後、微粒赤玉土や挿し木用の用土に、茎を半分程度埋めるように横向きに伏せておきます。土が乾燥しないように適度に水やりを行い、明るい日陰で管理することで、発根を促します。

茎伏せのメリットは、挿し木に比べて一度に多くの苗を作ることができる点です。剪定で出た茎を有効活用できるため、無駄がありません。しかし、挿し木に比べると発根までに時間がかかったり、発根率が低い場合があるというデメリットもあります。そのため、初心者の方は、比較的成功率の高い挿し木から試してみることをおすすめします。

茎伏せを行う際の注意点としては、まず、使用する茎は健康なものを選ぶことが重要です。病気にかかっている茎や、弱っている茎を使用すると、発根しない可能性が高くなります。また、土の乾燥には注意が必要ですが、過湿になると茎が腐ってしまう原因となるため、水やりは土の状態をよく確認しながら行うようにしましょう。

これらの方法を適切に行うことで、コルジリネを増やし、より一層その魅力を楽しむことができるでしょう。

コルジリネ・タミナリスの増やし方は?

コルジリネ・タミナリスは、その鮮やかな色彩と独特の形状で、観葉植物として大変人気があります。この美しい植物を増やす方法はいくつかありますが、主に「挿し木」と「茎伏せ」が用いられます。これらの方法は比較的容易で、ご自宅でも手軽に挑戦できます。

挿し木は、親株から切り取った茎を土に挿して発根させる方法です。コルジリネ・タミナリスの場合、生育期の5月から8月頃に行うのが最適です。この時期は植物の生長が活発なため、発根がスムーズに進みます。挿し木を行う際は、健康な親株から、葉を7~10枚程度残した茎を選び、清潔な刃物で斜めに切り取ります。切り取った茎は、切り口を乾燥させてから、挿し木用の土や赤玉土などに挿します。その後は、直射日光を避け、風通しの良い明るい日陰で管理し、土が乾かないように適度に水を与えます。約1ヶ月ほどで発根し、2ヶ月後には鉢に植え替えることができます。

一方、茎伏せは、葉の付いていない茎を利用して増やす方法です。この方法は、挿し木よりもやや難易度が高いと言われています。茎伏せを行う際は、茎を3cm程度の長さに切り分け、切り口を乾燥させてから、微粒赤玉土や挿し木用の用土に半分程度埋めるように伏せておきます。その後は、土が乾燥しない程度に水やりを行い、発根を待ちます。発根したら、鉢上げを行い、通常の育成方法で育てます。茎伏せは、1本の茎から複数の苗を作ることができるという利点がありますが、挿し木に比べて成功率が低い場合もあります。

これらの方法に加えて、株分けという方法も考えられますが、コルジリネ・タミナリスは株分かれしにくい性質のため、挿し木や茎伏せが一般的な増やし方となります。また、種から増やす方法もありますが、種を入手することが難しく、育成にも時間がかかるため、一般的ではありません。

コルジリネ・タミナリスを増やす際には、いくつかの注意点があります。まず、使用する刃物は必ず清潔なものを使用し、切り口から雑菌が入らないように注意しましょう。また、挿し木や茎伏せを行った後は、直射日光に当てず、風通しの良い明るい日陰で管理することが大切です。水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにしますが、過湿にならないように注意が必要です。

コルジリネの挿し木方法

コルジリネの挿し木は、比較的簡単に行える繁殖方法の一つです。この方法を用いることで、親株の性質を受け継いだ株を確実に増やすことができます。挿し木に適した時期は、コルジリネの生育期である5月から8月頃です。この時期は気温が高く、植物の生長が活発なため、挿し木の成功率が高まります。

挿し木を行う手順は以下の通りです。

  1. 親株の選定: 健康で、病気や害虫の被害を受けていない親株を選びます。
  2. 茎の切り取り: 親株から、元気な茎を選び、清潔な刃物(カッターやナイフなど)で5~10cm程度の長さに切り取ります。切り口は斜めにカットすることで、発根面積を広くし、発根を促進する効果があります。
  3. 葉の処理: 切り取った茎についている葉が多い場合は、蒸散を防ぐために数を減らしたり、束ねたりします。葉を半分にカットする方法もあります。
  4. 切り口の処理: 切り口を清潔な水で洗い、必要に応じて発根促進剤を塗布します。発根促進剤を使用することで、発根を早め、成功率を高めることができます。
  5. 挿し床の準備: 挿し木用の土や赤玉土、バーミキュライトなど、水はけの良い清潔な用土を用意します。
  6. 挿し込み: 用意した用土に、切り取った茎を挿し込みます。深さは、茎の1/3程度が埋まるようにします。
  7. 管理: 挿し木後は、直射日光を避け、風通しの良い明るい日陰で管理します。土が乾かないように、適度に水やりを行います。

挿し木後の管理で特に重要なのは、水やりと日当たりです。土が常に湿っている状態を保つことが大切ですが、過湿になると根腐れの原因となるため、注意が必要です。また、直射日光に当ててしまうと、葉焼けを起こしてしまう可能性があるため、必ず日陰で管理するようにしましょう。

これらの手順と注意点を守ることで、コルジリネの挿し木を成功させ、新しい株を育てることができます。

剪定

コルジリネの剪定は、主に古くなった葉を取り除き、風通しを良くすることで病害虫の予防や、見た目を整える目的で行います。また、大きくなりすぎた株のサイズを調整する際にも有効です。剪定自体は比較的簡単に行えますが、いくつかの注意点を守ることで、コルジリネを健康に保つことができます。

剪定を行う時期は、コルジリネの生育期である春から秋にかけてが適しています。特に、生育が旺盛になる5月から7月頃に行うのがおすすめです。この時期であれば、剪定後の回復も早く、新芽が出やすくなります。冬場は生育が緩慢になるため、剪定は避けた方が良いでしょう。ただし、枯れた葉や病気にかかった葉など、緊急性の高い場合は、時期に関わらず取り除いてください。

具体的な剪定方法ですが、まず、清潔なハサミや剪定バサミを用意します。刃物は事前に消毒しておくと、切り口から雑菌が入るのを防ぐことができます。剪定する葉は、古くなって色褪せていたり、枯れていたり、病気や害虫の被害を受けている葉を選びます。葉の付け根部分から、しっかりとハサミを入れて切り取ります。この時、無理に引っ張ると幹を傷つけてしまうことがあるため、注意が必要です。

また、株全体のバランスを考えて、込み合っている部分の葉を間引くように剪定するのも良いでしょう。風通しが良くなり、病害虫の予防につながります。ただし、一度にたくさんの葉を切り取ってしまうと、株に負担がかかってしまうため、全体の1/3程度を目安に剪定するようにしましょう。

剪定後の管理も大切です。切り口から雑菌が入らないように、風通しの良い場所で管理し、水やりは控えめにします。また、直射日光に当ててしまうと、葉焼けを起こしてしまうことがあるため、明るい日陰で管理するようにしましょう。

切り戻し

コルジリネは、生育していくにつれて背が高くなりすぎることがあります。そのような場合に、株全体の高さを調整するために行うのが「切り戻し」です。また、古くなって樹形が乱れてきた株を仕立て直す際にも有効な方法です。

切り戻しを行う時期は、剪定と同様に、コルジリネの生育期である春から秋にかけてが適しています。特に、生育が旺盛になる5月から7月頃に行うのがおすすめです。この時期であれば、切り戻し後の新芽の生育も早く、株の回復もスムーズです。

具体的な切り戻し方法ですが、まず、清潔なハサミや剪定バサミを用意します。切り戻す高さは、株のバランスや好みに合わせて決めますが、一般的には、株元の近くまで大胆に切り戻しても問題ありません。ただし、あまりにも株元ギリギリで切ってしまうと、新芽が出にくくなることがあるため、ある程度茎を残して切るようにしましょう。

切り戻しを行う際は、必ず葉の付いている部分の上で切るようにします。葉の付け根のすぐ上で切ることで、そこから新芽が出やすくなります。切り口は斜めにカットすることで、水が溜まりにくく、雑菌の繁殖を防ぐ効果があります。

切り戻し後の管理も大切です。切り口から雑菌が入らないように、風通しの良い場所で管理し、水やりは控えめにします。また、直射日光に当ててしまうと、株が弱ってしまうことがあるため、明るい日陰で管理するようにしましょう。新芽が出てくるまでは、肥料は与えないようにします。新芽が十分に生長してきたら、通常の育成方法で管理します。

切り戻しを行うことで、株のサイズを調整するだけでなく、新しい芽の生長を促し、株を若々しく保つ効果も期待できます。

コルジリネを挿し木する方法とその後のお手入れ

  • コルジリネが大きくなりすぎたときはどうすればいいですか?
  • 植え替え
  • 育て方
  • 冬越し
  • 水耕栽培
  • 葉先が枯れる?

コルジリネが大きくなりすぎたときはどうすればいいですか?

コルジリネは生長が早く、適切に管理しないと予想以上に大きくなってしまうことがあります。大きくなりすぎたコルジリネは、見た目のバランスが悪くなるだけでなく、風通しが悪くなり病害虫が発生しやすくなる原因にもなります。そこで、大きくなりすぎたコルジリネへの対処法として、主に「切り戻し」と「植え替え」という方法があります。

まず、「切り戻し」は、株全体の高さを低く抑えるための剪定方法です。特に、上へ上へと伸びすぎてしまったコルジリネに対して有効です。生育期の5月から7月頃に行うのが最適で、清潔なハサミや剪定バサミを使用し、株元からある程度の高さ(例えば、株元の近くまで大胆に切り戻しても問題ありませんが、新芽が出やすいようにある程度茎を残すことをお勧めします。)でカットします。葉の付いている部分の上で切ることで、そこから新芽が出やすくなります。切り口は斜めにカットすることで、水が溜まりにくく、雑菌の繁殖を防ぎます。切り戻し後は、風通しの良い明るい日陰で管理し、水やりは控えめにします。

次に、「植え替え」は、鉢のサイズに対して株が大きくなりすぎた場合や、根詰まりを起こしている場合に行います。鉢底から根が出ていたり、水やりをしてもなかなか水が流れ出なかったりする場合は、植え替えのサインです。植え替えを行うことで、根の生育スペースを確保し、株全体の生育を促進することができます。植え替えの時期は、生育期の5月から8月頃が適しています。一回り大きな鉢を用意し、古い土を落としてから新しい用土で植え替えます。この際、根の状態を確認し、傷んでいる根があれば取り除きます。

切り戻しと植え替えのどちらを行うかは、コルジリネの状態や、どの程度大きくなっているかによって判断します。例えば、高さだけが気になる場合は切り戻しを行い、鉢とのバランスが悪くなっていたり、根詰まりを起こしている場合は植え替えを行う、というように使い分けると良いでしょう。また、切り戻しと同時に植え替えを行うことで、株のリフレッシュ効果を高めることができます。

植え替え

コルジリネの植え替えは、株の健康を維持し、生育を促進するために重要な作業です。鉢の中で根が十分に成長するスペースを確保し、古くなった土壌を新しいものに変えることで、根詰まりや根腐れを防ぎます。

植え替えのタイミングは、主に以下の3つのサインで見極めます。

  1. 鉢底から根が出ている場合: 根が鉢底から伸び出している場合は、根詰まりを起こしている可能性が高いです。
  2. 水やりをしても水がなかなか流れ出ない場合: 土壌の排水性が悪くなっている可能性があります。
  3. 鉢のサイズに対して株が大きくなりすぎている場合: 根の生育スペースが不足している可能性があります。

これらのサインが見られたら、植え替えを行いましょう。植え替えの適期は、コルジリネの生育期である5月から8月頃です。この時期であれば、植え替え後の株の回復も早く、スムーズに生育を再開します。

植え替えの手順は以下の通りです。

  1. 鉢と用土の準備: 一回り大きな鉢と、水はけの良い用土(市販の観葉植物用土で問題ありません。自分でブレンドする場合は、観葉植物用土4:赤玉土1:鹿沼土1の割合を目安にすると良いでしょう。)を用意します。鉢底には鉢底石を敷いて、排水性を高めます。
  2. 株の取り出し: 古い鉢から株を取り出します。根鉢が固まっている場合は、軽くほぐします。
  3. 根の整理: 傷んでいる根や、黒ずんでいる根があれば、清潔なハサミで切り取ります。
  4. 植え付け: 新しい鉢に用土を入れ、株を植え付けます。株元の高さが鉢の縁から2〜3cm下になるように植え付けます。
  5. 水やり: 植え付け後、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりを行います。

植え替え後の管理も大切です。直射日光を避け、風通しの良い明るい日陰で管理します。水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにしますが、過湿にならないように注意が必要です。植え替え直後は、根が傷んでいるため、肥料は与えないようにします。

育て方

コルジリネは、その鮮やかな葉色が魅力的な観葉植物として人気です。育て方は比較的容易ですが、いくつかのポイントを押さえることで、より健康に、美しく育てることができます。

まず、置き場所についてですが、コルジリネは日光を好む植物です。そのため、基本的には日当たりの良い場所で育てることが望ましいです。ただし、真夏の直射日光は葉焼けの原因となるため、レースカーテンなどで遮光するか、午前中だけ日が当たるような場所で管理すると良いでしょう。室内に置く場合は、窓辺など、できるだけ明るい場所に置くように心がけてください。

次に、水やりについてです。コルジリネは、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるのが基本です。鉢底から水が流れ出るまでしっかりと与え、受け皿に溜まった水は必ず捨てるようにしましょう。水のやりすぎは根腐れの原因となるため、注意が必要です。特に冬場は、生育が緩慢になるため、水やりの頻度を減らし、土が乾き気味になってから水を与えるようにすると良いでしょう。また、乾燥を防ぐために、定期的に葉水を与えるのも効果的です。

肥料については、生育期の春から秋にかけて、緩効性の化成肥料を2ヶ月に1回程度、もしくは液体肥料を月に2回程度与えるのがおすすめです。ただし、肥料を与えすぎると、逆に生育を阻害してしまうことがあるため、規定の量を守って与えるようにしましょう。冬場は、生育が鈍るため、肥料を与える必要はありません。

用土については、水はけの良い土を使用することが重要です。市販の観葉植物用土で問題ありませんが、自分でブレンドする場合は、赤玉土小粒6、ピートモス3、堆肥1の割合で混ぜると良いでしょう。

これらの基本的な管理に加えて、定期的な剪定や植え替えも行うことで、コルジリネをより健康に育てることができます。剪定は、古くなった葉を取り除き、風通しを良くすることで病害虫の予防になります。植え替えは、2年に1回程度、生育期の5月から7月頃に行うのがおすすめです。

冬越し

コルジリネは、比較的寒さに弱い植物です。そのため、冬越しには注意が必要です。特に、気温が5℃以下になるような地域では、適切な対策を講じないと枯れてしまう可能性があります。

冬越しで最も重要なのは、寒さから守ることです。気温が低くなってきたら、室内に取り込むことをおすすめします。室内に取り込んだ後は、日当たりの良い場所に置き、できるだけ暖かい環境で管理するようにしましょう。窓辺に置く場合は、夜間窓際が冷え込むことがあるため、窓から少し離れた場所に置くか、夜間は窓際に置かないようにすると良いでしょう。

水やりは、冬場は控えめにします。土の表面が乾いてから数日経ってから水を与えるようにし、過湿にならないように注意が必要です。また、空気の乾燥を防ぐために、定期的に葉水を与えるのも効果的です。ただし、気温が低い時間帯に葉水を与えると、葉が冷えて傷んでしまうことがあるため、できるだけ暖かい時間帯に行うようにしましょう。

肥料については、冬場は生育が鈍るため、与える必要はありません。むしろ、肥料を与えてしまうと、肥料焼けを起こしてしまうことがあるため、注意が必要です。

また、霜や雪に当てないようにすることも大切です。屋外で育てている場合は、鉢植えであれば室内に取り込み、地植えであれば株元に藁などを敷いて防寒対策を行うと良いでしょう。特に、幼株や斑入りの品種は寒さに弱いため、より注意が必要です。

これらの対策を行うことで、コルジリネを冬の寒さから守り、春にまた元気な姿を見せてくれるでしょう。

水耕栽培

コルジリネは、土を使わない水耕栽培でも育てることが可能です。水耕栽培は、土を使わないため、室内でも清潔に育てることができ、インテリアとしても楽しむことができます。また、根の成長を観察できるというメリットもあります。

水耕栽培には、大きく分けて「水栽培(水挿し)」と「ハイドロカルチャー」の2つの方法があります。

水栽培は、挿し木で切り取った茎を水に挿して発根させる方法です。生育期の5月から8月頃に行うのが適しており、清潔な容器に水を入れ、切り口を斜めにカットした茎を挿します。水は2~3日に1回交換し、直射日光を避けた明るい日陰で管理します。約1ヶ月ほどで発根し、根が十分に成長したらハイドロカルチャーに移行するか、土に植え替えることができます。

一方、ハイドロカルチャーは、ハイドロボールやゼオライトなどの人工の土壌を使用して育てる方法です。水栽培で発根させた苗や、土で育てていた苗を土を落としてから植え替えることができます。ハイドロボールなどの用土は、保水性と通気性に優れているため、根腐れを防ぎやすく、水やり管理も比較的簡単です。容器の底に根腐れ防止剤を入れ、ハイドロボールなどを敷き、苗を植え付けます。水やりは、容器の底に水を溜めるように行い、水がなくなってから数日後に再度水を与えるようにします。水位計を使用すると、水やりのタイミングが分かりやすくなります。

水耕栽培を行う上での注意点としては、まず、水質の管理が重要です。水が汚れていると、雑菌が繁殖し、根腐れの原因となるため、定期的な水換えが必要です。また、肥料は、水耕栽培専用の液体肥料を使用し、規定の希釈倍率を守って与えるようにしましょう。特に夏場は水温が上がりやすく、水中の酸素が不足しがちになるため、こまめな水換えと、風通しの良い場所に置くことが大切です。

水耕栽培は、土栽培に比べて生育がゆっくりになる傾向がありますが、清潔で管理がしやすいというメリットがあります。ご自身のライフスタイルや好みに合わせて、栽培方法を選ぶと良いでしょう。

葉先が枯れる?

コルジリネを育てていると、葉先が茶色く枯れてきたり、株全体が弱って枯れてしまったりすることがあります。これらの症状には、いくつかの原因が考えられます。

まず、葉先が枯れる原因として、最も多いのは水不足です。コルジリネは、乾燥を嫌う植物なので、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与える必要があります。特に、夏場は乾燥しやすいため、こまめな水やりを心がけましょう。また、エアコンの風が直接当たると、葉が乾燥して枯れてしまうことがあるため、風が直接当たらない場所に置くようにしましょう。

次に、過湿も葉先が枯れる原因となります。水のやりすぎで土が常に湿った状態になっていると、根腐れを起こし、葉先から枯れてくることがあります。水やりは、土の表面が乾いてから行うようにし、鉢底に水が溜まったままにならないように注意が必要です。

また、直射日光に当てすぎると、葉焼けを起こし、葉先が茶色く枯れてしまうことがあります。特に、真夏の強い日差しは避けるようにしましょう。

株全体が弱って枯れてしまう原因としては、根腐れの他に、寒さや病害虫の被害などが考えられます。コルジリネは寒さに弱いため、冬場は室内に取り込み、暖かい場所で管理する必要があります。また、ハダニやカイガラムシなどの害虫が発生すると、株が弱って枯れてしまうことがあるため、定期的に葉の裏などをチェックし、害虫を発見した場合は早めに駆除するようにしましょう。

葉先が枯れた場合は、枯れた部分を切り取ることで、見た目を整えることができます。ただし、枯れた部分だけを切り取るようにし、健康な部分まで切らないように注意が必要です。株全体が弱っている場合は、原因を特定し、適切な対策を講じることで、回復させることができます。

総括:コルジリネの挿し木方法と増やし方|時期や手順、その後の育て方を徹底解説

この記事をまとめると、

  • コルジリネは挿し木と茎伏せで増やせる
  • 挿し木は比較的簡単で初心者にもおすすめの方法である
  • 挿し木の適期は生育期の5月から8月頃である
  • 元気な茎を5~10cmの長さに切り取る
  • 葉が多い場合は蒸散を防ぐため数を減らすか束ねる
  • 切り口は清潔な刃物で斜めにカットする
  • 挿し木用の土や赤玉土などに挿す
  • 直射日光を避けた明るい日陰で管理する
  • 土が乾かないように水やりを行う
  • 約1ヶ月で発根する
  • 発根後さらに1ヶ月ほど育成してから鉢に植え替える
  • 茎伏せは葉の付いていない茎を利用する方法である
  • 茎を3cm程度の長さに切り分け切り口を乾燥させる
  • 微粒赤玉土などに半分くらい埋めるように伏せる
  • 茎伏せは挿し木に比べて成功率が低い場合がある
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