MENU

タイガーメロンの育て方|種まき・摘芯・収穫まで初心者向けに解説

タイガーメロンの育て方|種まき・摘芯・収穫まで初心者向けに解説

ガーデンパレット・イメージ

黄色い果皮に緑色の縦じまが入るタイガーメロンは、見た目が特徴的な小型のメロンです。一般的な大玉メロンより果実が小さく、家庭菜園でも育てられます。

ただし、苗を植えたまま放置すると、つるや葉ばかり増えて実がつかなかったり、つるが絡み合って管理できなくなったりすることがあります。

タイガーメロンを上手に育てるには、十分な日当たりと水はけを確保し、株の成長に合わせてつるを整理することが大切です。人工授粉や摘果を行うと、結実を安定させやすくなります。

この記事では、タイガーメロンの種まきから植え付け、摘芯、人工授粉、収穫までの育て方を順番に解説します。

PR
  • タイガーメロンの特徴と栽培時期
  • 種まきと苗の植え付け方法
  • 親づる・子づる・孫づるの管理方法
  • 人工授粉と摘果のやり方
  • 収穫時期を見分けるポイント
目次
PR

タイガーメロンの特徴

タイガーメロンは、黄色から黄金色の果皮に濃い緑色の縦じまが入る小型のメロンです。虎のような模様に見えることから、この名前で呼ばれています。

果肉は淡い緑色で、一般的なネットメロンよりもあっさりとした甘さがあります。マクワウリに近い軽い食感と香りを楽しめることが特徴です。

果実は大玉メロンより小さく、家庭菜園でも扱いやすい大きさです。つるの伸びは比較的旺盛なので、地面へ這わせる場合もネットへ誘引する場合も、十分なスペースを確保する必要があります。

栽培方法はマクワウリや小型メロンに近いものの、仕立て方や収穫日数は気温、土壌、株の勢いによって変わります。種袋や販売元に栽培方法が記載されている場合は、その説明を優先してください。

PR

タイガーメロンの栽培時期

タイガーメロンは高温を好むウリ科の植物です。低温期に種をまく場合は、発芽に必要な温度を確保しなければなりません。

作業 おもな時期の目安
種まき 3月下旬~5月頃
植え付け 4月下旬~6月頃
開花・人工授粉 6月~8月頃
収穫 7月~9月頃

上記は中間地を基準とした目安です。暖地では早め、寒冷地では遅めになります。

植え付けは、遅霜の心配がなくなり、夜間の気温が安定してから行います。気温が低い時期に植えると根の動きが悪くなり、葉が黄色くなったり生育が止まったりすることがあります。

タイガーメロンの種まき方法

発芽に必要な温度を確保する

タイガーメロンの種は、暖かい環境で発芽しやすくなります。春先に室内や温室で育苗する場合は、育苗箱や保温マットなどを利用して温度を確保します。

PR

十分な温度を確保できない場合は、無理に早まきせず、気温が上がってから種をまく方が失敗を減らせます。

ポットへ種をまく

  1. 育苗ポットへ種まき用培養土を入れる
  2. 1ポットに2~3粒の種をまく
  3. 種が隠れる程度に土をかぶせる
  4. 土全体へ水が行き渡るように水やりする
  5. 発芽するまで暖かい場所で管理する

発芽後は、葉が重ならないように生育のよい苗を残して間引きます。最終的に1ポット1株にします。

日照不足になると茎が細長く伸びるため、発芽後は明るい場所へ移してください。ただし、室内で育てた苗を急に強い直射日光へ出すと葉焼けを起こす場合があります。植え付け前に数日かけて屋外の環境へ慣らしましょう。

タイガーメロンを植え付ける場所

タイガーメロンを植え付ける場所

ガーデンパレット・イメージ

日当たりのよい場所を選ぶ

タイガーメロンは、日光が不足するとつるが軟弱になり、花や実がつきにくくなります。一日のうち長い時間日が当たる場所を選んでください。

PR

周囲に背の高い植物がある場合は、成長後に日陰にならないかも確認します。

水はけの悪い場所を避ける

メロン類は根が常に湿った状態を苦手とします。雨の後に水が長くたまる場所では、根腐れや病気の危険が高まります。

水はけが悪い畑では、畝を少し高くして排水を改善します。完熟堆肥などを入れて土を整える場合も、植え付け直前に大量の未熟な有機物を入れないようにしてください。

十分な栽培スペースを確保する

タイガーメロンのつるは長く伸びます。地這い栽培では、つるを伸ばす方向をあらかじめ決めておきます。

PR

複数株を植える場合は、葉が重なって風通しが悪くならないように間隔を取ります。具体的な株間や畝幅は、仕立てるつるの本数と栽培場所の広さに合わせて調整してください。

タイガーメロンの植え付け方法

  1. 本葉が数枚ついた健康な苗を用意する
  2. 植え付け前にポットへ水を与える
  3. 根鉢より一回り大きい植え穴を掘る
  4. 根鉢を崩さず苗を取り出す
  5. 苗を深く埋めすぎないように植える
  6. 株元へ土を寄せて軽く固定する
  7. 植え付け後に十分な水を与える

接ぎ木苗の場合は、接ぎ木した部分を土の中へ埋めないよう注意してください。台木から芽が出た場合は、早めに取り除きます。

気温が低い時期は、苗の周囲を保温資材で囲む方法があります。ただし、晴天時に内部が高温になりすぎないよう、換気も必要です。

タイガーメロンの土と肥料

水はけと保水性のバランスを整える

タイガーメロンには、水はけがよく、適度な保水性のある土が向いています。

PR

畑の土が固い場合は、植え付け前に十分耕し、完熟堆肥などを混ぜて根が伸びやすい状態にします。鉢やプランターで育てる場合は、野菜用培養土を利用すると管理しやすくなります。

石灰は土壌の状態を確認して使う

ウリ科の野菜は強い酸性土壌を苦手としますが、土の酸度を確認せずに苦土石灰を毎回入れる必要はありません。

石灰を使用する場合は、土壌酸度を測定し、必要な量だけ施します。過剰に入れると土がアルカリ性へ傾き、微量要素を吸収しにくくなることがあります。

窒素肥料を与えすぎない

タイガーメロンはつるや葉がよく伸びるため、窒素肥料を与えすぎると、葉ばかり茂って実がつきにくくなることがあります。これを一般に「つるぼけ」と呼びます。

PR

元肥は使用する肥料の説明に従い、最初から多量に与えないようにします。

追肥は、葉色やつるの伸び、着果の状態を確認して判断します。葉が濃い緑色でつるが勢いよく伸びている場合は、肥料を急いで追加する必要はありません。

タイガーメロンの摘芯と仕立て方

タイガーメロンは、つるを整理しながら育てると、日当たりと風通しを確保しやすくなります。

ただし、摘芯位置や残すつるの本数は、品種、株の勢い、地這いか立体栽培かによって異なります。すべての株を同じ節数で切るのではなく、種袋の説明と実際の生育を確認してください。

PR

親づるを摘芯して子づるを伸ばす方法

一般的な小型メロンやマクワウリでは、親づるの先端を摘み、子づるを伸ばす仕立て方があります。

  1. 苗が活着し、葉が増えるまで育てる
  2. 親づるの先端を摘む
  3. 伸びてきた子づるから生育のよいものを選ぶ
  4. 弱いつるや混み合うつるを取り除く
  5. 残した子づるを一定方向へ誘引する

親づるの摘芯が早すぎると、苗が十分に育つ前に葉数を失います。植え付け直後や弱っている株は、先に活着を優先してください。

親づるを伸ばす方法もある

栽培環境や株の状態によっては、親づるをすぐに摘まず、そのまま伸ばして管理する方法もあります。

株が弱いのに摘芯や脇芽取りを繰り返すと、光合成に必要な葉が不足することがあります。つるの勢いが弱い場合は、無理に教科書どおりの節数で切らず、葉を確保しながら育ててください。

PR

摘芯作業の注意点

  • 雨の日や葉が濡れている時間帯を避ける
  • 清潔なハサミを使う
  • 一度に多くの葉やつるを取り除かない
  • 病気の株に使った道具をそのまま別の株へ使わない
  • 弱っている株では摘芯を控える

タイガーメロンの孫づるは摘芯する?

タイガーメロンの孫づるは摘芯する?

ガーデンパレット・イメージ

孫づるは、子づるから伸びる新しいつるです。雌花が孫づるにつきやすいタイプでは、すべてを取り除くと実がつかなくなる可能性があります。

そのため、孫づるは次のように使い分けます。

  • 雌花や果実がついている孫づるは残す
  • 果実の先に必要な葉を残して先端を摘む
  • 株元付近で混み合う弱い孫づるは整理する
  • 実がつかず、他の葉を覆うつるは取り除く
  • 株が弱い場合は葉を取りすぎない

着果した孫づるは、果実の先に数枚の葉を残して摘芯します。葉は果実を育てるために必要なので、果実のすぐ先ですべて切り取らないでください。

何枚残すかは、品種の栽培説明や株の状態によって調整します。

PR

人工授粉の方法

タイガーメロンは昆虫によって受粉することもありますが、人工授粉を行うと結実を安定させやすくなります。

雄花と雌花の見分け方

雄花は、花の付け根が細い状態です。雌花は、花の下に小さな果実のような膨らみがあります。

人工授粉の手順

  1. 晴れた日の朝に開いた雄花を摘む
  2. 雄花の花びらを取り除く
  3. 雄しべを雌花の中心へやさしく触れさせる
  4. 受粉日が分かるよう目印を付ける

雨で花粉が濡れていたり、気温が極端に低かったりすると、受粉が成功しにくくなる場合があります。

人工授粉後、数日たって果実の膨らみが大きくなれば、受粉した可能性が高い状態です。膨らみが黄色くなって落ちた場合は、受粉不良や株への負担などが考えられます。

一株に何個のタイガーメロンを残す?

一株に残せる果実数は、つるの本数、葉の量、株の勢い、土壌条件によって異なります。

果実を多く残すほど収穫数は増えますが、一つずつが小さくなったり、甘さが不足したりする可能性があります。反対に、少数に絞ると、一つの果実へ養分を集中させやすくなります。

初めて育てる場合は、受粉した実をすべて残さず、株の状態を見ながら少なめに選ぶ方が管理しやすいでしょう。

摘果する実の選び方

  • 形が大きく崩れている実
  • 肥大が遅れている実
  • 傷や病気の症状がある実
  • 株元に近すぎる位置の実
  • 一か所に集中してついた実

受粉直後にすぐ決めるのではなく、数日間肥大の様子を確認してから、生育のよい実を残します。

タイガーメロンの水やり

植え付け直後

植え付け後、根付くまでは土を極端に乾燥させないようにします。ただし、毎日土が湿ったままになるほど水を与えると、根が傷む可能性があります。

つるが伸びる時期

土の表面だけでなく、内部の乾き具合も確認して水やりします。鉢やプランターでは、鉢底から水が流れるまで与え、受け皿の水は捨てます。

果実が大きくなる時期

果実が肥大する時期に極端な水切れを起こすと、生育が止まったり果実が傷んだりします。

一方、長く乾燥させた後に大量の水を与えると、急激な水分変化によって果実が割れることがあります。水分量を急に変えないことが重要です。

収穫直前に水を一律に止める方法は、天候や土質によっては株を弱らせます。土の状態を見ながら、過剰な水やりを控える程度に調整してください。

タイガーメロンの収穫時期

収穫時期は、受粉からの日数だけでなく、果皮の色、香り、果梗周辺の変化などを総合して判断します。

収穫が近いサイン

  • 果皮の黄色が濃くなる
  • 緑色の縦じまがはっきりする
  • 果実から甘い香りが感じられる
  • 果梗周辺や果実近くの葉に変化が出る
  • 種袋に記載された収穫日数に近づく

気温が低い年や日照不足の年は、成熟に時間がかかることがあります。日数だけで早取りせず、果実の変化を確認してください。

最初の果実で判断に迷う場合は、一つを試しに収穫し、果肉の硬さや甘さを確認して、残りの収穫時期を調整する方法もあります。

収穫には清潔なハサミを使い、果梗を少し残して切ります。実を無理に引っ張ると、つるや果実を傷める可能性があります。

タイガーメロンに実がならない原因

タイガーメロンに実がならない原因

ガーデンパレット・イメージ

雄花ばかり咲いている

生育初期には雄花が先に咲き、雌花が少ないことがあります。株が成長すると雌花が増える場合があるため、つるの状態を確認しながら待ちます。

窒素肥料が多すぎる

葉が濃い緑色で、つるばかり勢いよく伸びている場合は、肥料が多すぎる可能性があります。追加の追肥を控え、株の状態を観察します。

受粉できていない

雨天が続いたり昆虫が少なかったりすると、雌花が咲いても受粉できない場合があります。朝に人工授粉を行うと結実を助けられます。

日照不足

日光が不足すると、花が少なくなったり、受粉後の実が肥大せず落ちたりすることがあります。周囲の植物や葉が日光を遮っていないか確認してください。

株が弱っている

低温、水切れ、根腐れ、病害虫などで株が弱ると、実を育てる余力がなくなります。無理に多くの実を残さず、株の回復を優先します。

タイガーメロンのおもな病害虫

うどんこ病

葉の表面に白い粉をまぶしたような症状が出ます。葉が混み合うと発生しやすくなるため、つるを整理して風通しを確保します。

症状が広がった葉は取り除き、登録のある薬剤を使用する場合は、対象作物と使用方法をラベルで確認してください。

べと病

葉に黄色や褐色の斑点が現れ、葉裏にカビ状の症状が出る場合があります。長雨や多湿時に注意が必要です。

葉へ水をかけ続けず、株元へ水やりします。

つる割病

つる割病は土壌中の病原菌によって発生する病気で、水を多く与えたことだけが直接の原因ではありません。

連作を避け、抵抗性台木を使用した接ぎ木苗を選ぶことが予防につながります。発症した株は回復が難しいことがあるため、周囲へ広がらないように処分します。

アブラムシ

新芽や葉裏に集まり、汁を吸って株を弱らせます。ウイルス病を媒介する可能性もあるため、早期発見が大切です。

葉裏を定期的に確認し、少数のうちに取り除きます。

ハダニ

高温で乾燥した時期に発生しやすく、葉に細かな白い斑点が広がります。被害が進むと葉がかすれたようになります。

葉裏を確認し、発生初期に対処してください。

タイガーメロン栽培で失敗しやすいポイント

摘芯しすぎる

つるを整理しようとして葉まで多く取り除くと、光合成量が不足します。弱い株では摘芯を控えめにし、健康な葉を残します。

肥料を多く与えすぎる

早く育てようとして肥料を増やすと、つるぼけや根傷みの原因になります。葉色と生育を見ながら調整してください。

土を常に湿らせる

メロンは水を必要としますが、根が常に湿った状態では病気や根腐れの危険が高まります。乾き具合を確認して水を与えます。

果実を多く残しすぎる

多くの実がついたままにすると、株が消耗し、すべての実が十分に育たない場合があります。株の大きさに合わせて摘果します。

収穫を日数だけで決める

同じ受粉日でも、日照や気温によって成熟の速さは変わります。果皮、香り、果梗周辺の状態も確認して収穫してください。

タイガーメロンの育て方に関するよくある質問

タイガーメロンはプランターでも育てられますか?

十分な土量とつるを伸ばすスペースを確保すれば、プランターでも育てられます。

浅く小さな容器では水切れや根詰まりを起こしやすいため、大きめの容器を使い、支柱やネットを設置してください。

摘芯しなくても実はなりますか?

摘芯しなくても雌花が咲き、実がなる場合はあります。ただし、つるが混み合いやすく、着果位置や果実数を管理しにくくなります。

株が弱い場合は無理に摘芯せず、元気に育ってからつるを整理してください。

孫づるはすべて切りますか?

すべては切りません。雌花や果実がつく孫づるは残し、混み合う弱いつるや不要なつるを整理します。

一株に実を何個残せばよいですか?

決まった個数ではなく、残したつるの本数や葉の量、株の勢いで判断します。初心者は欲張らず、少なめに残す方が果実を育てやすくなります。

収穫後に追熟できますか?

収穫後に香りや果肉の状態が多少変化する可能性はありますが、早取りした果実が畑で完熟したものと同じ甘さになるとは限りません。

基本的には株につけた状態で十分に熟させ、収穫サインを確認してから収穫します。

総括:タイガーメロンはつると実の数を管理して育てよう

  • タイガーメロンは黄色い果皮に緑色の縦じまが入る小型メロン
  • 一般的なネットメロンよりあっさりとした甘さが特徴
  • 種まきには暖かい環境が必要
  • 遅霜の心配がなくなり気温が安定してから植え付ける
  • 日当たりと水はけのよい場所を選ぶ
  • つるが長く伸びるため十分な栽培スペースが必要
  • 植え付けでは根鉢を強く崩さない
  • 肥料を与えすぎるとつるぼけを起こすことがある
  • 石灰は土壌酸度を確認して必要な場合に使用する
  • 親づるを摘芯して子づるを育てる仕立て方がある
  • 株が弱い場合は無理に摘芯しない
  • 雌花や果実がつく孫づるは残す
  • 着果したつるは果実の先に葉を残して摘芯する
  • 人工授粉は晴れた日の朝に行う
  • 果実を多く残しすぎると大きさや甘さに影響する
  • 水分量を急激に変えると裂果の原因になる
  • 収穫は日数だけでなく果皮や香りも確認する
  • つる割病は過剰な水分だけが原因ではない
  • 連作を避け、病害虫を早期に発見する
  • 種袋や販売元の栽培説明がある場合は優先する
PR
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次