
ガーデンパレット・イメージ
スーパーで手軽に購入できる豆苗を使って、さやえんどうを育てることができることをご存知でしょうか。豆苗とさやえんどうは実は同じエンドウ豆の植物で、収穫する時期によって呼び名が変わるだけです。
多くの方が豆苗の再生栽培は経験していても、豆苗からえんどう豆を育てる方法については詳しく知らないかもしれません。実際に豆苗を土に植える時期や手順を理解すれば、水耕栽培から土栽培への移行も可能になります。
ただし、市販の豆苗は新芽を美味しく食べるために品種改良されているため、専用品種と比較すると味や収穫量で制約があることも事実です。また、豆苗を土に植える春の栽培法と豆苗を土に植える冬の管理方法では、それぞれ異なるアプローチが必要になります。
この記事では、豆苗からさやえんどうへの育て方について、基礎知識から実践的な栽培方法まで詳しく解説します。植え付け時期の選び方、土壌準備のポイント、水耕栽培から土栽培への移行手順、そして収穫まで の管理方法とよくある失敗例まで、初心者の方でも安心して取り組める内容をお伝えします。
- 豆苗からさやえんどうを育てる具体的な手順と植え付け時期の選び方
- 水耕栽培から土栽培への移行方法と成功率を高めるコツ
- 春植えと秋植えそれぞれの栽培法と冬越し管理の実践方法
- よくある失敗パターンと対処法、品種による限界と期待値の調整方法
豆苗からさやえんどうへの育て方基礎知識
立派な豆苗買ってきました😆
小さな葉っぱがあるところまで
切って、プランターに敷石入れて
野菜用の腐葉土をかけて、
2つに分けて豆の周りに土をかけて、
少し水をかけました。これから
腐葉土の水っけがなくなったら、
水を差す程度でやってみます。
さやえんどうになるかな😆 pic.twitter.com/7cot9x4qcp— もこたん (@mokotan021715) June 14, 2021
- 豆苗はサヤエンドウになりますか?
- 豆苗からえんどう豆を育てる方法
- 豆苗を土に植えるとどうなる?
- 豆苗を2回収穫するには何日かかりますか?
- 豆苗からスナップエンドウは作れる?
豆苗はサヤエンドウになりますか?
豆苗からサヤエンドウを育てることは可能ですが、品種特性や環境により必ずしも期待通りの結果が得られるとは限りません。豆苗とサヤエンドウは同じエンドウ豆の植物で、収穫する時期が異なるだけですが、市販豆苗の品種的制約を理解しておく必要があります。
豆苗がサヤエンドウになる理由は、植物学的に同一の品種だからです。エンドウ豆は成長段階によって呼び名が変わる特徴があります。最も早い時期に若い新芽を収穫したものが豆苗、成長が進んで若いサヤごと食べるのがサヤエンドウ、さらに成長させて未熟な実を食べるのがグリーンピース、完全に熟させたものがエンドウ豆となります。
具体的には、豆苗として販売されているものを適切な環境で育て続けると、播種や再生開始から約50~70日程度でツルが伸び、主に白色の花を咲かせます。つるあり品種では最大2メートル、つるなし品種では1メートル未満まで成長します。紫色の花は紫花遺伝子を持つ限定的な系統に見られますが、市販の豆苗では白花系が主流です。
花が咲き終わると小さな実がつき始め、開花から約12~15日(気温が高い春~初夏の場合、低温期は数日遅れる)でサヤエンドウとして収穫できる大きさに成長します。温度依存性が高く、18℃前後では25日程度かかる場合もあります。
重要な注意点として、市販の豆苗は若い新芽を美味しく食べるために品種改良された専用品種(代表的な品種:「豊緑」「グリーンコープ」など)が多く使われています。そのため、一般的なサヤエンドウ専用品種(「スナック2号」など)と比較すると、サヤの厚みや甘み、着莢数で劣る場合が報告されています。
また、スーパーで購入した豆苗をそのまま土に植えても、水耕栽培から土栽培への急激な環境変化により、順調に育たない場合もあります。豆苗からサヤエンドウを育てたい場合は、まず豆苗の再生栽培で株を丈夫に育ててから土に移植するか、本格的な収穫を目指すなら最初からサヤエンドウ専用の種を購入して栽培することをおすすめします。
豆苗からえんどう豆を育てる方法

ガーデンパレット・イメージ
豆苗からえんどう豆を育てるには、適切な時期と方法で土に植え付けることが重要です。ただし、品種による限界があることを理解した上で段階的なアプローチを取る必要があります。
まず準備段階として、購入した豆苗を通常通り上部を収穫し、根元部分を水に浸けて再生栽培を行います。このとき重要なのは、種のすぐ上にある脇芽を2つ残してカットすることです。脇芽は新たに芽を伸ばしていく成長点となるため、これを残さないと生育に時間がかかってしまいます。
水耕栽培で7~10日程度育て、新しい芽が10~15センチ程度に成長したら土への移植準備を始めます。移植時は根鉢を崩さず移植するのが生存率を高める一般的な方法です。根を切り分ける方法もありますが、活着率が下がりやすいため初心者は避けることをおすすめします。
土への植え付け時期は地域によって異なりますが、一般的に春の植え付けなら3月から4月上旬、秋の植え付けなら10月中旬から11月中旬が適期です。春植えの場合は6月頃に収穫でき、秋植えの場合は翌年の春に収穫となります。
土作りでは、エンドウ豆は酸性土壌を嫌うため、植え付け前に苦土石灰を施用して土壌酸度をpH6.0~7.0に調整します。酸性が強い場合、生育停滞や下葉の黄化といった症状が現れます。また連作障害を起こしやすいため、過去4~5年間マメ科植物を栽培していない場所を選ぶことが大切です。市販の培養土を使用する場合は、元肥として緩効性肥料が配合されたものを選びましょう。
植え付け後は、株が15~20センチに成長した早めの段階で支柱を立て、ツル用のネットを張ります。エンドウ豆の生育適温は萌芽時15~20℃、開花時15℃前後で、30℃以上になると落花しやすくなります。
水やりは過湿を嫌うため控えめに行い、土の表面が乾いたら与える程度にします。追肥は開花前と収穫最盛期に化成肥料を施用しますが、与えすぎるとつるぼけ(茎葉繁茂=葉ばかり茂って実がつかない状態)を起こすため注意が必要です。
市販の豆苗は新芽を美味しく食べるために選抜された品種のため、サヤエンドウやグリーンピースとしての収穫を目的とする場合、専用品種と比較して味や収穫量で劣る可能性があります。また、途中で株が枯れてしまうリスクもあるため、複数の株を植えることをおすすめします。
豆苗を土に植えるとどうなる?
家庭菜園
豆苗を植えたら
さやえんどうが、出来ました。
(^o^)#ワンモ pic.twitter.com/AkBX7s1MCN— TKGのひで© (@hide_chan1126) May 8, 2025
豆苗を土に植えると、適切な条件下では本来のエンドウ豆の植物として成長し、最終的にはサヤエンドウやグリーンピースとして収穫できる可能性があります。ただし、品種や環境次第で必ずしも成功しないことを理解しておく必要があります。
豆苗を土に植えた場合の成長過程は段階的に進みます。まず植え付け後1~2週間で新しい根が土に定着し、既存の芽が伸び始めます。この時期は環境の変化に適応するための重要な期間で、水耕栽培から土栽培への移行によるストレスから株が弱ることがあります。
順調に根付いた場合、植え付けから1ヶ月程度でツルが伸び始め、支柱やネットへの誘引が必要となります。エンドウ豆は本来つる性の植物のため、つるあり品種では最大2メートル、つるなし品種では1メートル未満まで成長します。この段階で適切な支柱立てを行わないと、茎が折れたり倒伏したりするリスクがあります。
播種や再生開始から約50~70日後には主に白色の花が咲き始めます(温度により変動)。この花が咲き終わると小さな実がつき、開花後12~15日程度(気温が高い春~初夏の場合、低温期は数日遅れる)でサヤエンドウとして収穫できる大きさに成長します。さらに成長を続けさせると、実が膨らんでグリーンピースとしても楽しめます。
しかし注意すべき点もいくつかあります。市販の豆苗は水耕栽培で育てられているため、急激な環境変化に対応できずに枯れてしまうケースが多くあります。特に根が絡み合っている状態から分離する際に根を傷つけてしまうと、株全体が弱ってしまう可能性があります。
また、豆苗用の品種(「豊緑」など)は新芽を美味しく食べるために選抜されているため、サヤエンドウやグリーンピースとしての品質は専用品種より劣ることがあります。サヤの厚みや甘み、着莢数が劣る例が報告されており、味や食感が期待と異なる場合があります。
土に植える際の成功率を高めるためには、まず水耕栽培で株を十分に育ててから移植することが重要です。また、複数の株を植えることで、一部が枯れても他の株から収穫できる可能性を高められます。土壌は酸性を嫌うため、事前に苦土石灰で酸度調整を行い、排水性の良い環境を整えることも大切です。幼苗の耐寒性は約-6℃程度が安全値とされています。
豆苗を2回収穫するには何日かかりますか?

ガーデンパレット・イメージ
豆苗を2回収穫するまでには、1回目の収穫から2回目の収穫まで約7~10日かかります。この日数は水温18~22℃で十分な光量がある場合の平均値です。初回購入から2回目の収穫完了までを含めると、合計で14~20日程度の期間が必要となります。
1回目の収穫タイミングは、豆苗を購入してすぐに行います。この際の重要なポイントは、根元に残す部分の長さです。種から5~6センチ程度の茎を残し、必ず脇芽を2つ以上残してカットすることが成功の鍵となります。脇芽は茎の下部についている小さな芽で、これが次に伸びる成長点となるためです。
1回目の収穫後は、残った根と茎の部分を清潔な容器に移し、根が浸る程度の水を入れます。水の量は豆が完全に浸らない程度に調整することが重要で、豆まで水に浸かってしまうと腐敗の原因となります。
再生栽培中の管理として、毎日1回、夏場は2回程度水を交換します。古い水を完全に捨てて新しい水に入れ替えることで、雑菌の繁殖を防ぎ、清潔な環境を保てます。また、明るい場所に置くことで光合成を促進し、健全な成長を促します。ただし、直射日光は避け、レースのカーテン越しなどの柔らかい光が当たる場所が最適です。
2~3日目頃から残した脇芽が伸び始め、4~5日目には明らかに新しい芽の成長が確認できます。6~7日目になると、芽が10センチ程度まで伸び、葉も緑色に育ってきます。この段階で2回目の収穫が可能となります。
2回目の収穫は、新しく伸びた部分のみをカットして行います。収穫のタイミングを逃すと茎が硬くなり、食感が悪くなるため注意が必要です。また、あまり長く育てすぎると栄養が不足し、味も薄くなってしまいます。
収穫量については、1回目と2回目でほぼ同程度の量を収穫できることが多いですが、2回目の方がやや茎が細くなる傾向があります。これは豆に蓄えられた栄養を消費しているためです。
3回目の収穫も技術的には可能ですが、収穫量が大幅に減少し、豆が腐りやすくなるリスクも高まるため、一般的には2回までの収穫が推奨されています。また、気温が高い夏場では腐敗しやすく、冬場では成長が遅くなるため、季節によって日数に多少の差が生じることも覚えておきましょう。
豆苗からスナップエンドウは作れる?
家庭菜園で土に植えた豆苗が順調に育ってきました。スナップエンドウになったら塩ゆでして食べます😋 pic.twitter.com/epqxcJfDem
— AKI (@Saibogmam) May 17, 2025
豆苗からスナップエンドウを作ることは理論的には可能ですが、品種特性の違いにより満足のいく結果を得るのは困難な場合が多いです。豆苗とスナップエンドウは同じエンドウ豆の仲間ですが、専用品種との差異を理解した上で取り組む必要があります。
豆苗からスナップエンドウを作る場合の手順は、基本的に他のエンドウ豆栽培と同様です。まず豆苗の上部を収穫した後、根元部分を土に植え付けます。適切な環境で育てると、播種や再生開始から約50~70日後に花が咲き、その後実がつき始めます。スナップエンドウとして収穫するタイミングは、実が十分に膨らみ、サヤが鮮やかな緑色になった頃、開花から約20~25日後となります。気温が低い時期では数日遅れることがあります。
しかし、市販の豆苗から育てたエンドウ豆には品種による制約があります。豆苗用の品種(代表的な品種:「豊緑」「グリーンコープ」など)は新芽を美味しく食べるために選抜されており、スナップエンドウ(「スナックえんどう」など)のような厚みのあるサヤと甘みのある実を作ることを前提としていません。
具体的な問題として、まずサヤの厚みが不十分でスナップエンドウ特有の食感が得られない場合があります。スナップエンドウは肉厚で柔らかいサヤが特徴ですが、豆苗用品種では薄くて硬いサヤになることが多いです。また、甘みも専用品種と比較すると劣る傾向があり、期待していた味とは異なる結果となる可能性があります。
さらに、収穫量の面でも課題があります。豆苗用品種は連続的な新芽の収穫を想定しているため、実をつける能力が専用品種より低い場合があります。花は咲いても実が十分に成長しなかったり、途中で落果したりするケースも報告されています。特に30℃以上の高温期には花が落ちやすくなります。
栽培上の注意点として、豆苗から育てる場合は環境変化によるストレスが大きいことが挙げられます。水耕栽培から土栽培への移行は植物にとって大きな負担となり、根付く前に枯れてしまうリスクがあります。成功率を高めるためには、段階的な環境慣らしや複数株の植え付けが必要です。
本格的にスナップエンドウの栽培を楽しみたい場合は、専用の種を購入することをおすすめします。スナップエンドウ専用品種であれば、期待通りの厚みのあるサヤと甘みのある実を収穫できます。一方、豆苗からの栽培は実験的な楽しみとして捉え、収穫できれば儲けものという程度の期待値で取り組むのが現実的でしょう。
ただし、観賞用としては十分に楽しめます。美しい花を咲かせ、小さな実をつける過程を観察することで、植物の成長を学ぶ良い機会となります。また、たとえ専用品種より劣っても、自分で育てた野菜を食べる喜びは格別なものがあります。
豆苗をさやえんどうにする育て方実践編

ガーデンパレット・イメージ
- 豆苗を土に植える最適な時期
- 豆苗を土に植える春の栽培法
- 豆苗を土に植える冬の管理方法
- 水耕栽培から土栽培への移行手順
- 豆苗の育て方・種から土での栽培
- 収穫までの管理とコツ
- よくある失敗と対処法
豆苗を土に植える最適な時期
豆苗を土に植える最適な時期は、春植えの場合は3月から4月上旬、秋植えの場合は10月中旬から11月中旬となります。地域の気候条件や栽培目的によって最適なタイミングを選ぶことが成功の鍵となります。
春植えが適している理由は、エンドウ豆の生育適温が萌芽時15~20℃、開花時15℃前後であることと関係しています。3月から4月にかけては気温が穏やかに上昇し、植物の成長に適した環境が整います。この時期に植え付けを行うと、5月から6月にかけて収穫期を迎えることができ、梅雨入り前の安定した天候の中で栽培管理を行えます。
一方、秋植えの場合は少し複雑な計算が必要です。10月中旬から11月中旬に植え付けを行い、小さな苗の状態で冬越しをさせます。エンドウ豆は本葉2~3枚程度の幼苗期が最も耐寒性が強く、約-6℃程度の低温にも耐えることができます。しかし、株が大きく成長してしまうと寒さに弱くなるため、冬を迎える前に適度な大きさ(草丈15~20センチ程度)で成長を止める必要があります。
地域別の植え付け時期を具体的に見ると、関東地方では春植えは3月中旬から4月上旬、秋植えは10月下旬から11月上旬が標準的です。東北地方などの寒冷地では春植えを4月中旬から5月上旬に遅らせ、九州地方などの暖地では3月上旬から植え付けが可能です。
植え付け時期を決める際の重要な判断基準として、最低気温と最高気温の両方を考慮する必要があります。最低気温が5℃を下回る日が続く時期の植え付けは避け、最高気温が30℃を超える日が多くなる前に収穫を完了できるスケジュールを組むことが大切です。30℃以上では落花しやすくなります。
また、豆苗から育てる場合は通常の種まきとは異なる準備期間が必要です。購入した豆苗を一度水耕栽培で再生させ、株を丈夫に育ててから土に移植する方法が推奨されるため、実際の植え付け予定日から逆算して豆苗の購入時期を決める必要があります。
気象条件以外にも考慮すべき要素があります。連作障害を避けるため、過去4~5年間マメ科植物を栽培していない場所を選ぶ必要があり、適した場所の確保に時間がかかる場合は植え付け時期を調整することも重要です。
土壌準備の観点からも、植え付けの2~3週間前には苦土石灰による酸度調整を行う必要があるため、逆算したスケジュール管理が求められます。特に初心者の場合は、余裕を持ったスケジュールで準備を進めることをおすすめします。
豆苗を土に植える春の栽培法
野菜観察🌱
冬~春リボベジ豆苗とスナップえんどう終わりました
最後は少ないけど豆ごはんにして食べた
さやをごはんと一緒に炊き込むと風味がよくなるらしくやってみたら美味しかった
豆栽培は楽でおもしろい pic.twitter.com/RqHpPsArB8— 🌱🐨未来🐨🌱 (@B4Nx2XTFFrd4RAQ) April 23, 2024
春に豆苗を土に植える栽培法では、3月から4月の温暖な気候を活用した効率的な成長促進が可能です。この時期の栽培は比較的管理が簡単で、初心者にも取り組みやすい方法となります。
春栽培の準備段階として、まず豆苗の株を丈夫に育てることから始めます。購入した豆苗の上部を収穫した後、根元部分を水耕栽培で7~10日程度育て、新しい芽が10~15センチに成長するまで待ちます。この段階で株の活力を十分に回復させることが、土への移植成功率を高める重要なポイントです。
土壌準備では、植え付け予定日の2~3週間前に作業を開始します。エンドウ豆は酸性土壌を嫌うため、苦土石灰を1平方メートルあたり150~200グラム施用し、土壌pH6.0~7.0に調整します。酸性が強い場合、生育停滞や下葉の黄化といった症状が現れるため注意が必要です。また、排水性を重視し、高さ10~15センチの高畝を作ることで根腐れを防げます。
元肥として、完熟堆肥を1平方メートルあたり1.5キロ程度施用し、化成肥料は控えめに与えます。春植えの場合、気温上昇とともに生育が活発になるため、元肥を多く与えすぎるとつるぼけ(茎葉繁茂=葉ばかり茂って実がつかない状態)を起こしやすくなります。
植え付け作業は、気温が安定した晴れた日の午前中に行います。豆苗の根鉢を崩さないよう丁寧に取り扱い、株間30センチ程度の間隔で植え付けます。植え付け後はたっぷりと水を与え、根と土を密着させます。
春植えの管理スケジュールとして、植え付けから2~3週間後には新しい芽の伸長が確認できます。この時期に1回目の追肥を行い、株の成長を促進させます。草丈が15~20センチに達したら早めに支柱立てを行い、つるあり品種では最大2メートル、つるなし品種では1メートル未満の支柱にキュウリネットを張って誘引の準備をします。
4月下旬から5月上旬にかけて花が咲き始めるため、この時期は水管理に特に注意が必要です。開花期の乾燥は落花の原因となるため、土の表面が乾いたら十分に水を与えます。ただし、過湿も根腐れの原因となるため、排水性の確認も怠らないようにします。
春栽培特有の利点として、気温上昇が穏やかなため植物のストレスが少なく、病害虫の発生も比較的抑えられます。また、梅雨入り前に主要な成長期を迎えるため、湿害のリスクも低くなります。
収穫は5月中旬から6月上旬にかけて行います。サヤエンドウとして収穫する場合は開花後12~15日(気温が高い春~初夏の場合、低温期は数日遅れる)、スナップエンドウ風に育てる場合は開花後20~25日を目安とします。春の温暖な気候により実の肥大も順調に進むため、品質の良い収穫物が期待できます。
注意点として、5月下旬以降は気温が急上昇することがあるため、収穫時期を逃さないよう注意が必要です。また、アブラムシなどの害虫が活発になる時期でもあるため、定期的な観察と早期発見・対処が重要となります。
豆苗を土に植える冬の管理方法
朝ジムしてきました。
冬に食べた豆苗の苗部分を植えてたらさやえんどうになりました😊収穫して食べよかな! pic.twitter.com/1XxWnRq3Wr— ゆぴの@DQ10 (@yupinodq10) May 21, 2025
豆苗を土に植えて冬越しさせる管理方法では、厳しい寒さから幼苗を守る防寒対策が最も重要となります。適切な冬季管理により、翌春には豊富な収穫を期待できるため、丁寧な準備と継続的な観察が必要です。
冬の管理で最も重要なのは、株の大きさをコントロールすることです。エンドウ豆は本葉2~3枚程度の幼苗期が最も耐寒性が強いため、冬を迎える前に株が大きくなりすぎないよう注意が必要です。理想的には草丈15~20センチ程度で冬を迎えるのがベストです。
防寒対策の基本として、まず株元への敷き材施用があります。稲わらやもみ殻、落ち葉などを株元に厚さ5~10センチ程度敷き詰めることで、地温の急激な低下を防げます。この作業は12月上旬までに完了させることが重要で、本格的な寒さが到来する前に準備を整えます。
地上部の防寒には、トンネル支柱を使用した被覆が効果的です。高さ50~60センチのトンネル支柱を株の上に設置し、不織布や寒冷紗を張ります。ビニールフィルムは日中の温度上昇が激しく、夜間との温度差で株にストレスを与えるため避けるべきです。被覆材は風で飛ばされないよう、ハウスバンドやクリップでしっかりと固定します。
水管理では、冬季は蒸散量が少ないため水やり頻度を大幅に減らします。土の表面が乾いてから2~3日後に水を与える程度で十分です。ただし、関東地方などでは冬でも乾燥した晴天が続くことがあるため、土の状態を定期的に確認することが大切です。
霜対策として特に注意すべきは霜柱の発生です。霜柱が立つと土が持ち上がり、幼苗の根が浮き上がって根切れを起こすことがあります。霜柱が立った朝には、溶ける前に足で軽く踏んで潰し、浮き上がった株があれば手で軽く押さえて土と根を密着させます。
1月から2月にかけての厳寒期には、さらなる防寒強化が必要な場合があります。特に寒波が予想される際には、不織布の二重掛けや、株の周りに竹の枝や笹の葉を立てて風除けを作ることも効果的です。幼苗の耐寒性は約-6℃程度が安全値とされているため、これを下回る予報の際は特に注意が必要です。
冬季の追肥は基本的に行いませんが、株の色が極端に悪くなった場合には、2月下旬に液肥を薄めに希釈したものを少量与えることがあります。ただし、与えすぎると軟弱徒長の原因となるため注意が必要です。
病害予防として、冬季でも風通しを確保することが重要です。被覆材を密閉しすぎると湿度が高くなり、灰色かび病などの発生リスクが高まります。日中の暖かい時間帯には被覆材の一部を開放し、換気を行います。
2月下旬から3月上旬にかけて、徐々に防寒対策を緩和していきます。まず敷き材の一部を取り除き、地温上昇を促します。その後、被覆材を段階的に外し、株を外気に慣らしていきます。急激な環境変化は株にストレスを与えるため、1週間程度かけて徐々に行うことが大切です。
冬越しに成功した株は、春になると根がしっかりと張っているため、急速な成長を見せます。この時期になったら
通常の追肥と管理に移行し、豊富な収穫に向けた準備を整えます。
水耕栽培から土栽培への移行手順

ガーデンパレット・イメージ
水耕栽培で育てた豆苗を土栽培に移行する際は、環境変化に対する植物のストレスを最小限に抑える段階的なアプローチが成功の鍵となります。急激な環境変化は株を弱らせる原因となるため、以下のチェックリスト形式の手順に従って計画的に進めることが重要です。
移行前準備チェックリスト
- 豆苗を水耕栽培で7~10日間育て、新芽を10~15センチまで成長させる
- 排水性の良い培養土を準備し、pH6.0~7.0に調整済みか確認
- 植え付け予定場所が過去4~5年間マメ科植物を栽培していないか確認
- 移行作業を曇りの日または午前中の涼しい時間帯に予定
株分離・慣らし期間チェックリスト
- 水中で根を優しくほぐし、健全な株のみを選別
- 弱った株や根が損傷した株を除去
- 2~3日間の段階的慣らし期間を設ける
- 半日程度土の上に置き、根は水に浸けたまま環境に慣らす
植え付け作業チェックリスト
- 株間20~30センチの間隔で植え付け穴を掘る
- 根鉢よりもやや大きめの穴を準備
- 根鉢を崩さず移植(根を切り分ける方法は活着率が下がりやすいため初心者は避ける)
- 植え付け後はたっぷりと水を与える
移行直後管理(1週間)
- 直射日光を避け、明るい日陰で管理
- 葉のしおれは正常な反応として観察
- 極端にしおれた場合は霧吹きで葉面散水
- 水やり頻度を通常より多めに調整
活着確認・通常管理移行
- 1週間後に新芽の伸長や葉の色艶改善を確認
- 活着確認後、徐々に日当たりの良い場所に移動
- 2週間後から通常の土栽培管理に移行
- 複数株の移行により失敗リスクを分散
豆苗の育て方・種から土での栽培

ガーデンパレット・イメージ
豆苗を種から土で栽培する方法は、市販の豆苗を使った再生栽培とは異なり、最初から土壌環境で育てる本格的な栽培法です。この方法では、エンドウ豆の種を購入して種まきから始めることで、より安定した成長と豊富な収穫が期待できます。
種の選び方として、豆苗やサヤエンドウ専用の種を購入することが重要です。一般的な乾燥エンドウ豆ではなく、発芽率が保証された栽培用の種を選びましょう。種袋には発芽率や有効期限が記載されているため、購入前に必ず確認します。また、つるありとつるなしの品種があり、栽培スペースに応じて選択することが大切です。
土壌準備では、種まきの2~3週間前から作業を開始します。エンドウ豆は酸性土壌を嫌うため、苦土石灰を1平方メートルあたり150~200グラム施用し、土壌pHを6.0~7.0に調整します。酸性が強い場合、生育停滞や下葉の黄化といった症状が現れます。また、排水性を重視し、高さ10~15センチの高畝を作成します。元肥として完熟堆肥を1平方メートルあたり1.5キロ程度、化成肥料は控えめに施用します。
種まきの適期は、秋まきの場合10月中旬から11月中旬、春まきの場合3月中旬から4月上旬となります。種まき前の準備として、種を水に浸す必要はありません。マメ類の種は急激な水分吸収により種皮が破れ、発芽不良を起こすことがあるためです。
直播きの手順として、株間30センチの間隔で深さ2~3センチの穴を開け、1つの穴に3~4粒ずつ種をまきます。種が重ならないよう注意深く配置し、土を軽くかぶせて手で優しく押さえます。播種後はたっぷりと水を与え、鳥害防止のため不織布をベタ掛けします。
発芽管理では、適温条件下(18~20℃)で5~7日程度で発芽が始まります。発芽が揃ったら不織布を除去し、本葉が1~2枚展開した時点で生育の良い苗2本を残して間引きます。間引きは根を傷つけないよう、不要な苗をハサミで根元から切り取る方法で行います。
幼苗期の管理として、本葉2~3枚の時期が最も重要です。この時期は耐寒性が最も強く、約-6℃程度まで耐えることができるため、秋まきの場合はこの状態で越冬させます。また、エンドウは短日でも花芽が分化しますが、15℃前後の温度領域が必要となります。水やりは土の表面が乾いたら行う程度で、過湿は根腐れの原因となるため注意が必要です。
生育期に入ると、草丈が15~20センチに達した時点で早めに支柱立てを行います。つるあり品種の場合は最大2メートル、つるなし品種では1メートル未満の支柱を立て、キュウリネットを張って誘引の準備をします。つるなし品種でも風で倒伏しないよう、短い支柱で支える必要があります。
追肥のタイミングは、秋まきの場合は3月上旬の生育再開時と開花前の2回、春まきの場合は開花後と収穫最盛期の2回行います。追肥量は1平方メートルあたり化成肥料30グラム程度とし、株元から少し離した場所に施用して土と混ぜ合わせます。与えすぎるとつるぼけ(茎葉繁茂)を起こすため注意が必要です。
開花期の管理では、花が咲き始めたら水管理に特に注意します。乾燥は落花の原因となるため、土が乾燥している際は株全体に水がかかるよう十分に水やりを行います。この時期の適切な水管理により実つきが大幅に改善されます。30℃以上の高温では落花しやすくなるため、温度管理も重要です。
病害虫対策として、うどんこ病やハモグリバエに注意が必要です。密植を避け、風通しを良くすることで病害の発生を抑制できます。害虫については早期発見・早期防除が重要で、定期的な観察を怠らないようにします。
収穫は品種と目的により異なります。豆苗として収穫する場合は草丈10~15センチの時点で、サヤエンドウとして収穫する場合は開花後12~15日(気温が高い春~初夏の場合、低温期は数日遅れる)で行います。適期を逃すと硬くなるため、毎日の観察が重要です。
収穫までの管理とコツ
昨日、ベランダに植えた豆苗から出てきたさやえんどうが大きくなっていたので、いくつかを収穫して茹でて、母から貰った大根の煮物と一緒に食べました。
おいしかったです。
大根の煮物の写真は撮っていないので収穫前のさやえんどうの写真を。 pic.twitter.com/3dy0eAZ2Zp— こうのいち@仕事復帰しました。 (@kounoichi1974) April 10, 2025
豆苗から育てたエンドウ豆を収穫まで導くためには、成長段階に応じた適切な管理が不可欠です。播種や再生開始から収穫までの約50~70日間、継続的な観察と段階的な管理作業により、品質の良い収穫物を得ることができます。
初期成長期の管理として、植え付けから2週間程度は根の定着を最優先に考えます。この時期の水やりは土の表面が乾く前に行い、根が土中に広がりやすい環境を維持します。ただし、過湿は根腐れの原因となるため、排水性の確認も怠らないようにします。また、強風や直射日光から幼苗を守るため、必要に応じて風除けや遮光ネットを設置します。
支柱立てのタイミングは、草丈が15~20センチに達した時点で早めに行います。エンドウ豆はつる性植物のため、適切な支柱がないと茎が倒伏し、成長が阻害されます。支柱の高さは品種により異なりますが、つるあり品種では最大2メートル、つるなし品種でも1メートル未満の支柱が必要です。支柱設置と同時にキュウリネットを張り、つるが絡みやすい環境を整えます。
誘引作業では、伸長したつるを等間隔に配置し、日光が均等に当たるよう調整します。つるは中空で折れやすいため、優しく扱うことが重要です。また、主枝と第1次分枝を中心に残し、第2次・第3次分枝は摘除することで、良質な実の着果を促進できます。誘引は週に1~2回程度の頻度で継続的に行い、つるの成長に遅れないよう注意します。
追肥のタイミングと方法は、開花前と収穫最盛期の2回が基本となります。1回目の追肥は花芽が確認できた時点で行い、株の充実を図ります。2回目は収穫が始まった時点で施用し、継続的な実の肥大を支援します。追肥量は1平方メートルあたり化成肥料30グラム程度とし、株元から10センチ程度離した場所に施用して土と混ぜ合わせます。
開花期の水管理は特に重要で、この時期の乾燥は落花や実の肥大不良の原因となります。土の表面が乾いたら、株全体に水がかかるよう十分に水やりを行います。朝の涼しい時間帯に水やりを行うことで、日中の蒸散を抑制し、効率的な水分利用が可能になります。30℃以上の高温期には特に花が落ちやすくなるため注意が必要です。
病害虫対策として、定期的な観察と予防的措置を講じます。うどんこ病は風通しの悪化により発生しやすくなるため、密植を避け、不要な枝葉を適度に除去します。ハモグリバエは葉内に白い筋を作るため、発見次第速やかに対処します。アブラムシは新芽や花に群がりやすく、早期発見・早期駆除が重要です。
収穫判断のポイントは、目的とする収穫物により異なります。豆苗として収穫する場合は草丈10~15センチの若い段階で、サヤエンドウとして収穫する場合は開花後12~15日でサヤの長さが6~7センチになった時点が適期です(気温が高い春~初夏の場合、低温期は数日遅れる)。スナップエンドウ風に育てる場合は、実が十分に膨らみ、サヤが鮮やかな緑色を保っている開花後20~25日頃が目安となります。
収穫作業では、清潔なハサミを使用してサヤの付け根部分を切り取ります。手で引っ張ると株を傷める可能性があるため避けるべきです。収穫は早朝の涼しい時間帯に行うことで、サヤの鮮度を保てます。また、収穫が遅れると硬くなるため、適期を逃さないよう毎日の観察が欠かせません。
継続収穫のコツとして、若いサヤから順次収穫することで、株の負担を軽減し、長期間の収穫が可能になります。1回の収穫で全てのサヤを取らず、大きくなったものから順次収穫することで、株の活力を維持できます。収穫期間中は週に2~3回の頻度で収穫作業を行うのが理想的です。
よくある失敗と対処法
豆苗、育たず😭
2毛作失敗。 pic.twitter.com/ORXpD3fubH— とよだみき (@mikit0513) October 31, 2024
豆苗からエンドウ豆を育てる際によく発生する失敗パターンを理解し、適切な対処法を知ることで、栽培成功率を大幅に向上させることができます。多くの失敗は予防可能なものであり、事前の知識と適切な管理により回避できます。
環境変化による株枯れ 最も多い失敗の一つが、植え付け直後の株枯れです。水耕栽培から土栽培への急激な環境変化により、株がストレスを受けて枯れてしまうケースが頻繁に発生します。対処法として、前述のチェックリスト形式の段階的な環境慣らしを行うことが重要です。また、複数の株を準備することで、一部が枯れても他の株から収穫できる保険をかけることも有効です。
根腐れによる生育不良 エンドウ豆は過湿を嫌う植物ですが、初心者は水やりを頻繁に行いすぎる傾向があります。根腐れの症状として、葉が黄変し、株全体がしおれて最終的に枯死します。対処法として、排水性の良い土壌を使用し、水やりは土の表面が乾いてから行うよう心がけます。既に根腐れが発生した場合は、健全な部分があれば別の容器に移植し、水やり頻度を大幅に減らして様子を見ます。
支柱立ての遅れによる倒伏 エンドウ豆のつるは意外に早く伸長するため、支柱立てが遅れると茎が絡み合ったり折れたりします。草丈が15~20センチに達した時点で速やかに支柱を立てることが重要です。既に倒伏してしまった場合は、折れていない茎を慎重に起こし、支柱に固定します。完全に折れた茎は回復困難なため、他の健全な茎の成長に期待することになります。
開花しても実がつかない問題 この現象の主な原因は、開花期の乾燥または過度の窒素肥料による影響です。開花期に土壌が乾燥すると受粉不良により実がつきません。対処法として、開花期は特に水管理に注意し、土が乾燥している際は十分に水を与えます。また、窒素過多によるつるぼけ(茎葉繁茂)の場合は、追肥を控え、リン酸・カリ成分の多い肥料に変更します。
うどんこ病の発生 葉が白い粉を振りかけたような状態になり、放置すると株全体に広がります。この病気は高温乾燥と風通しの悪化により発生しやすくなります。予防として、密植を避け、適度な間引きを行って風通しを確保します。発生した場合は、病気の葉を早期に除去し、重曹水(水1リットルに重曹5グラム)を散布することで進行を抑制できます。
収穫時期の判断ミス 収穫が早すぎると味が薄く、遅すぎると硬くなって食味が悪化します。適切な収穫タイミングを見極めるため、開花日をメモしておき、目安となる日数(サヤエンドウ12~15日、スナップエンドウ20~25日、ただし温度により変動)を参考に判断します。また、少量ずつ試し採りを行い、食味を確認しながら最適な収穫時期を見つけることも有効です。
アブラムシによる害虫被害 アブラムシは短期間で大量発生し、株を著しく弱らせます。発見が遅れると手がつけられなくなるため、日常的な観察が重要です。初期段階であれば、水の勢いで洗い流したり、粘着テープで除去したりする物理的防除が効果的です。大量発生した場合は、適用のある殺虫剤の使用を検討します。
連作障害による生育不良 前年に同じ場所でマメ科植物を栽培していると、生育が著しく悪くなったり、立枯病が発生したりします。この問題は事前の土壌選択で予防でき、最低でも4~5年間はマメ科植物を栽培していない場所を選ぶことが重要です。既に連作障害が疑われる場合は、土壌改良剤や有機物を大量に投入し、土壌環境の改善を図ります。
品種による期待値の調整不足 市販の豆苗用品種(「豊緑」「グリーンコープ」など)は新芽品質を優先した専用品種が多く、サヤの厚みや甘み、着莢数が専用品種(「スナック2号」「スナックえんどう」など)より劣る例が報告されています。この認識不足により、期待と現実のギャップで失望することがあります。豆苗からの栽培は実験的な楽しみとして捉え、本格的な収穫を目指す場合は専用品種の種を購入することをおすすめします。
総括:豆苗からさやえんどうへの育て方完全ガイド!土植えから収穫まで
この記事をまとめると、
- 豆苗とさやえんどうは同じエンドウ豆の植物で、収穫時期が異なるだけである
- 市販豆苗は新芽用品種のため、専用品種より味や収穫量で劣る場合がある
- 播種や再生開始から約50~70日程度で開花し、花後12~15日でさやえんどうが収穫できる
- 豆苗の再生栽培では脇芽を2つ残してカットすることが重要である
- 水耕栽培から土栽培への移行は段階的な環境慣らしが成功の鍵となる
- 根鉢を崩さず移植する方法が生存率を高める一般的な手法である
- 春植えは3~4月上旬、秋植えは10月中旬~11月中旬が最適な時期である
- エンドウ豆は酸性土壌を嫌うため、苦土石灰でpH6.0~7.0に調整が必要である
- 連作障害を避けるため過去4~5年間マメ科植物を栽培していない場所を選ぶ
- 草丈15~20センチで早めに支柱を立て、つるあり品種では最大2メートルまで成長する
- 開花期の乾燥は落花の原因となるため、土が乾いたら十分な水やりが重要である
- 30℃以上の高温では落花しやすくなるため温度管理に注意が必要である
- 幼苗期の本葉2~3枚が最も耐寒性が強く、約-6℃程度まで耐えることができる
- 過湿による根腐れや支柱立ての遅れによる倒伏が初心者によくある失敗例である
- 豆苗からの栽培は実験的な楽しみとして捉え、本格収穫には専用種がおすすめである
参考情報